とき:2023年9月17日(土)・18(日)

ところ:広島県尾道市民センター向島芝生広場

 

“右足首靭帯損傷”

 

 今大会から要望に応えて新たに100kmのコースを加え、これまでの75kmコースと合わせて、風光明媚なしまなみ海道を歩いて、美しい瀬戸内の島々の景色を存分に満喫できる企画になっとる走る人音譜。M谷さんが「やっぱり100kmでしょう」という言葉に呼応する。75kmを完歩したA地さんも加わって3人で100kmを申し込む。

 

 土曜日は朝から準備のために必要なヘッドランプひらめき電球、バックライトひらめき電球の電池を確認し、ペットボトルの麦茶を用意する。妻にJR横川駅まで送ってもらう。AM8時41分発の糸崎行き電車に乗る。A地さんが一番後ろの席におるとのことでワシも最後の列車に乗る。乗っとるじゃろうと探すが見当たらん。空いとる席にリュックを置いて座る。携帯電話携帯で呼んでみる。間違えて一番前の列車に乗ったとのこと。広島駅にて合流をすることになる。AM10時19分に糸崎駅に着いて乗り換えじゃ。AM10時27分に尾道駅に着く。

 

 昼食にはまだ早いかもしれんが、12時5分スタートじゃけぇ食べておくことにする。いつも利用しとる食堂へと移動する。ワシもA地さんも中華うどんを注文する。ワシはいなり寿司、A地さんは巻き寿司じゃ。「う~美味いビックリマークラブ」。汁まで飲んでおこう。塩分補給にちょうど良い。A地さんも同じように飲んどった。

 

 

 

 

 代金を支払って渡船場へと向かう。渡し場は長蛇の列じゃ。人気な大会になったんじゃろう…。100円で向島へと渡る。歩いて大会会場である尾道市民センター向島芝生広場へと到着をする。受付でゼッケン、プログラム、コース地図、参加賞を受け取り、長椅子に座ってリュックにゼッケンをつける。荷物を荷札をつけて預ける。後ろから声がかかり振り返ると、M谷さんが笑顔で先に来て待っとった。3人が一緒にスタートじゃ。子供の遠足みたいに3人ともワクワクドキドキじゃ爆  笑音譜。AM11時30分から大会主催者からの開会挨拶と注意事項が話される。スタート前に写真カメラを撮る。

 

 

 

 ゼッケン001~100が12時にスタートする。ワシらは101~200で12時5分にスタートする。ゴールは今治城じゃ。オーバータイムにならんようにエイドを通過していけば良い。太陽晴れの陽射しが温度を上昇させる。汗が滴り落ちるあせる。A地氏が先頭で時速5kmをキープする。向島大橋(3.8km)を右に見ながら立花臨海公園(6.5km)に着く。75kmコースの方はここで反射タスキを受け取る。因島大橋(全長1270m)を渡る。高所恐怖症のシバカツは下を見ずに、前を行くA地さんとM谷さんの後ろ姿を見ながら橋を渡り切る。

 

 

 

 

 ≪第1エイド≫ファミリーマート因島重井店(16km)コンビニに到着をする。玉子コロッケコッペパンを軽食としていただく。

 

 

 ここで反射タスキを受け取る。100kmコースはPM4時までに通過せんといけん。あまり余裕はないあせる。次の生口橋へと向けて歩く。2km先に橋はある。全長790mの生口橋を渡る。下って海岸沿いをウォークじゃ。瀬戸田港前(27.6km)を過ぎると椰子の樹林帯が見えてくる。同じ間隔で植えられとるけぇ同じ場所を足踏みしとるように感じる。

 

 やっとこさ、≪第2エイド≫瀬戸田サンセットビーチに着く(PM7時すぎ)(32km)。

 

 

 おむすび弁当おにぎりを渡される。温かい味噌汁を期待したが、アクエリアスと水しかなく、冷たい弁当で身体が冷える。レモネードがあり、ペットボトルに満杯にして持っていくことにする。トイレトイレを済ませて3人で歩き始める。多々羅大橋(全長1480m)を渡り切ると、100kmは左に、75kmは右へと分かれる。ここから約10kmまでのエイドまで上り5km下り5kmを歩く。ロードでのアップダウンはキツイガーン

 

 なんとか、≪第3エイド≫ローソン今治大三島宮浦店コンビニに到着をする(42km)。水分補給をしてローソンコンビニでトイレトイレを借りる。ローソンコンビニで栄養補給をとる。A地さんは足に滑り止めを塗っとる。M谷さんはトイレ待ちじゃ。ここでリタイアする人らが増えてくる。100km出場人数387人中122位とのこと。かなり良いペースで来とるグッ。スマホスマホで位置と順位が分かる。素晴らしい拍手。ワシはガラケー携帯しか持っとらんけぇ2人の持っとるスマホスマホで助かっとる。

 

 この大三島で25kmをプラスして100kmにしとる。今回が初めてのコースじゃ。大会主催者の挨拶の時、アップダウンが厳しいけぇ気をつけてくださいとのメッセージがあったが、これから行くコースは3回ほどアップダウンがある。気を引き締めてウォークしよう。3人は腰を上げて歩き始める。A地さんが元気じゃ。先頭を歩いて先導してくれる。素晴らしい拍手。M谷さんは足裏に豆ができたそうで痛そうじゃあせる。少し遅れがちに後ろから歩いてくる。アップダウンを繰り返して、野々江トンネルに差し掛かる。まだまだ残暑があり、タオルで汗あせるを拭きながら歩いとると、トンネル内は少し温度が下がって癒される。厳しすぎるアップダウンもあともう少しじゃ。

 

 さすがに自動販売機が島の裏側になるけぇ見当たらん。もし見つけたらそこで休憩をしようと決める。海岸沿いにやっと出て、遠くに自動販売機の明かりが見える。A地さんも休みたいと思っとったらしく、2人で顔を見合わせて販売機の前で座り込む。A地さんは靴を2足持って来とったけぇ履き替えとった。栄養ドリンクを140円で買って飲む。「う~美味いビックリマークラブ」。

 

 ゆっくり休んどるとM谷さんが追いついて来る。「もう先を行っとるかと思った」と安堵しとった。少し休憩をとる。今60km地点とのこと。次のエイドまではここから12kmじゃ。まだまだ先は長い。上りはA地さんが先頭じゃ。下りはワシが先頭になって歩く。大三島橋の点滅する明かりが見えてくる。もうすぐじゃと歩道と車道の白線を踏みながら下っていく。

 

 「あっ!?びっくりピリピリ」。急に目の前が暗くなり、何が起こったんか分からずに両膝をついて右手で身体を支える。ヘッドランプひらめき電球で周りを照らす。「ありゃ~歩道から段差があったんじゃあ~」。両膝から鮮血がほとばしる。左手の小指の先からも血が出とる。すぐにリュックから絆創膏を出して血止めをする。両膝はタイツが破れとるけぇテーピングで固定する。

 

 2人がやって来て事の重大さに気づいて、身体を起こしてくれる。じゃが右の足首が異常に痛いガーン。やってしまった。こりゃあ~靭帯を損傷してしまったんじゃあせる。歩こうとするが痛みが酷く、足裏を道路につくとズキーンと痛みが走る。「こりゃ~中止してレスキューを呼ぼう」とスマホスマホで位置を知らせてくれる。ありがたい。感謝じゃお願い。2人に迷惑はかけられん。「頑張ってください」と別れを告げて待つことにする。

 

 ヘッドランプひらめき電球を手に持ち替えて、前の家家を照らさんよう注意しながら後ろから来るウォーカーに挨拶をする。「大丈夫ですかはてなマーク」という言葉に「大丈夫です」と答えるシバカツであった。ヘッドライトひらめき電球が里山へ明かりがあたると「ウォー、ウォーピリピリ」という野獣の唸り声が聞こえる。ウォーカーが通るたびに聞こえてくる。そこはイノシシいのししのねぐらじゃろう。眠っとるところを起こされたんじゃ。襲われたらいけんけぇ、50mほど道を下がって待つことにする。

 

 20分ぐらい待ったじゃろうか。さっき通った道の方から乗用車車が近づいて来て、点滅をしながらゆっくりと止まる。ワシがヘッドライトひらめき電球をゆっくり相手に見えるように円を描く。やっと位置が分かったんか窓が開いて「199番ですか!?」と聞いてくる。「はいそうです」と答える。「後ろに乗ってください」と言われて、びっこを引きながらドアを開けて右の方から中へと入る。

 

 先客がおって少しビックリするびっくりピリピリ。綺麗な若い女性が乗っとった。挨拶をして座る。どうしてリタイアをしたんか聞いてみると、前の人について歩いとるとあまりにも速すぎてついて行くことが出来なくなり、リタイアしたとのこと。次から来る人を見て自分にあった歩き方を探せば良かったのにとワシなりの考えを話す。「そうですねぇ~でももう遅い」「もったいない」。

 

 運転手のスタッフから説明がある。「今から第4エイドに行かずバスバスがおる第3エイドへ戻ります」ということで、先ほど歩いて来た道を戻ることになる。何か気分的に心が重たくなる。帰っていく途中に女性2人を乗せることになる。まわりは女性で囲まれることになった。約1時間楽しい会話をすることができラッキーじゃった爆  笑。「あ~楽しい、嬉しい、癒される照れ音譜」「なんのこっちゃ~ビックリマーク」。

 

 第3エイドに着くとバスバスの中はもう満席のようじゃ。あと2~3人来るけぇ待つことになる。睡魔が襲ってくる。一番前の助手席でウトウトと寝入ってしまうぐぅぐぅ。運転手の開けたドアの音で目が覚める。「お待たせしました。出発します」。AM1時45分にリタイヤをしてあっという間に時間が通りすぎていく。大三島橋を渡り、伯方・大島橋(1135m)、そして来島海峡大橋(4105m)じゃ。今治へと入っていく。運転手は道路マップをスマホスマホで見とるけぇ運転がすこぶる恐ろしいガーン。左に寄ったり右に寄ったりで一番前の助手席におるけぇ、危険運転で寝ながら運転しとるんかと思うぐらいに眠気も覚めてしまう。

 

 やっとゴールである今治城の入口へ到着をする。AM5時をすぎとった。門をくぐって吹揚公園内のゴールで写真カメラを撮ってもらい、預けた荷物を受け取る。

 

 

 今治駅へ行くのにスタッフに聞いてみると、さっきのバスバスが待機して今治駅まで送ってくれるとのこと。嬉しいニコニコ音譜。お礼を言ってびっこを引きながらバスバスへと移動する。何人かは一緒に今治駅へ行くようじゃ。ワシはいつも行く「しまなみ温泉喜朗の湯」温泉へ風呂と着替えを兼ねてバスバスに乗る。運転手はまたスマホスマホで位置を確認しとる。

 

 近くじゃけぇ上手く着くことができず遠回りをしてやっと駅へと着く。お礼を言って今治駅から喜朗の湯温泉へと向かう。現地では2~3人のウォーカーがAM6時開店で長椅子に座って待っとる。ワシもその横に座らせてもらう。あと15分で開店じゃ。携帯携帯でA地さんとM谷さんにメール手紙を送っておく。2人はゴールするじゃろう。一緒にゴールをしたかった。「残念無念ビックリマーク」。

 

 

 ちょうどAM6時に玄関ドアが開く。町の人らと一緒に中へと入る。30人近くの人らが待っとった。700円を支払って更衣室へと入る。邪魔にならん場所のロッカーにリュックと着替えの服を入れて裸になる。すぐに温泉温泉へと身体を沈める。「う~気持ち良い~ビックリマーク照れ」。もう出たくない。

 

 20分ほど癒されて、サウナへと入る。身体が火照っとるけぇいつもと温度が同じなのに熱く感じる。2回ほど入り水風呂へも入る。やっと火照った身体が落ち着いてくる。いろいろな風呂へ入り、楽しむ音譜。1時間ほど入ってあがる。

 

 AM7時をすぎとる。外へ出て今治駅近くのコンビニコンビニで缶ビール生ビールとゲソ焼きを買って、待合室の長椅子で久しぶりに缶ビール生ビールをいただく。「美味いビックリマークラブ」。

 

 

 喉が渇いとるけぇグビグビいける。あまりにも美味しそうに飲んどるんか、隣におったゼッケンをつけたウォーカーが、こちらを見て「もう帰られて美味しそうですねぇ。今から温泉温泉に行きます」「………」「どう行ったら行けますかはてなマーク」「この駅裏を真っ直ぐ行った左にありますよ」「ありがとうございます」と言って立ち去っていった。

 

 AM8時48分発の広島バスセンター行きバスに乗る予定じゃ。もう少し時間があるけぇ、コンビニコンビニのハシゴをしようとバス停近くのコンビニコンビニに入って缶ビール生ビールを買ってイートインで飲む。ゆっくりと味わいながら時間をかけて飲む。よく考えるとイートインでは飲酒はダメなんじゃ。タオルで隠していただく。やっぱり走ったり、歩いたりしたあとのビール生ビールは美味いラブ

 

 

 バスバスの時間が近づいてくる。バス停へと移動して待つことにする。予約しとる人、ワシのように予約しとらん人が半分半分じゃ。バスバスが来て、運転席の裏が空いとったけぇ、そこへと座る。すぐに満席となる。一路広島へ…。すぐに寝入ってしまうぐぅぐぅ。トイレ休憩トイレも行かず、ひたすら眠るぐぅぐぅ

 

 充実した一日が終わろうとしとる。明日は明日の風が吹く。来週は「せとうちジャーニーウォークin広島2023 120km」じゃ。しまなみ海道ウルトラウォーキングは予行演習じゃったのに、足首靭帯損傷で参加賞をもらいに行くだけになる。第1回の大会じゃけぇ出場し完歩したかった。もう取り返しはつかん。これで良いのだ。一旦止まって休めということじゃ。トホホホ…笑い泣き。マキツボ整形外科の院長が待っとる。「左ですかはてなマーク」「いや右です」「あ~ビックリマーク痛いビックリマークガーンピリピリ」。

 

 おあとがええようで…。