いやあびっくり、空き巣にやられたよ。
嫌なことがあったあたしはかなり沈んだ気持ちで帰宅。
最初にあれ?と思ったのは、玄関の鍵を回すとなぜだか閉まったこと。
きっと弟がまた鍵をかけ忘れて出かけたんだな、と中に入って・・・違和感。
違和感の正体は、あるはずのないものがあったことだった。
パソコンの前に同じスキャナーが2台並べられている。
間違いなく1台はあたしのだけど・・・もう1台は何。誰のだろう。
さらに見たことのない大きなリュックと、銀色の懐中時計が置いてある。
そして視界に入った弟の部屋がなんだかすごく散らかっている。
「ヤツは掃除したばかりじゃなかったっけ?」と思いつつ、
次に自分の部屋を覗いて唖然としてしまった。
まるで台風が飛び込んできたかのような荒れ方だった。
足の踏み場もないくらいにいろんなものが畳の上にぶちまけられていた。
電気をそっとつけて、ぎくしゃくとおもむろに玄関に戻ったあたしは、
とりあえず外に出て、まずは弟に電話をした。
「・・・なんかすごく散らかっているんだけど心当たりある?」
「は?何それ?」
「家ん中ぐちゃぐちゃだよ」
「・・・もしかしてドロボウ?」
至急戻ってくるように言って切ってから、携帯から110番に電話をした。
110を押すのはもちろんはじめての体験で、ちょっとどきどきした。
「部屋が荒らされているみたいなんですけど」(あっさり)
すぐ行きます、と告げられて電話を切る。
玄関前で途方に暮れつつ、同じ経験のある友達にメールしてみる。
ただ、部屋に戻るのがためらわれてそのまま外で待っていたら、
弟よりもK察が先に到着。Kは意外にも太ったお姉さん、しかもヲタク風(笑)。
Kの姉さんがあたしにいろいろ質問しながら被害届を書いていると弟が到着。
盗まれたものを確認しながら、とりあえず片付けてみたりしていたら、
Kの姉さんの無線が鳴った。どうやら下の階の人もやられていたらしい。
鑑識の到着を待ちつつ、姉さんは被害状況の確認を続ける。
あたしの部屋を見て「中居くんが好きなんですか」とつっこんできた(爆)。
(部屋にデカイ中居のポスターが飾ってある・・・)
Kの姉さん、外見がヲタっぽかったから(失礼・・・)、
中居よりもぶちまけられたスクリーントーンにツッこむかと思ったよ(笑)。
でも「アニメ好きなんですか」とか言われるよりはいいか・・・。
弟の方に盗まれたものが少しあって、そっちの確認をしていると鑑識班2人が到着。
1人は太った姉さんとともに下の階に向った。
Kのおじさんがあたしの部屋でぶちまけられた引出しや缶の箱の指紋を調べていると、
電話が鳴った。母からだった。空き巣に入られたと告げる。驚いていた(当然だ)。
友達からもメールが返って来たので、Kの様子をメールしたりしていると、
「指紋取らせてもらいます」
ついにこのときが来た。これであたしら姉弟は今後悪いことは出来ないのだ。
指の1本1本にインクをつけて1本1本取って、さらに手の平の手相(?)まで。
Kの雑談話を聞いていると、下の階の人はノートパソコンを持っていかれたらしい。
うちのパソコンがデスクトップで良かったと心から思った。
犯人はたぶん中国人だという話だった。彼らは現金と貴金属しか狙わないらしい。
日本人だったらゲーム機からマンガまで売れそうなものは全部持っていくという。
ウチは貴金属類はほとんどないし、現金は貯金箱くらいしかないのだ。
ただし、マンガとゲームは山ほどあるのでホッと胸をなでおろした。
結局、現場確認から鑑識まであたしが第一報を入れてから3時間ほどかかって、
Kは3人そろって帰っていった。もうあたしらも妙にハイになっていて(笑)。
それほど深刻な被害がなかったからだろうけど、
あたしはむしろ昼間合ったイヤな出来事を忘れられてよかった。
とにかく誰かに言わずにはいられないので、弟はメールしまくっていた。
実は、今日は弟の誕生日だったのだ。
きっと一生忘れられない誕生日になったんじゃないかと思う。
そうそう、増えていたスキャナーと見知らぬリュックと懐中時計。
これはどこからから盗んできたものかもしれないのでKがお持ち帰り。
スキャナーは本当に同じ型の同じ物だったのでびびったけど、
あたしのには前に取り込んだ絵がはさんであったので見分けはついた。
もちろん、Kの目を盗んでそれを取り除いたのは言うまでもない・・・。
週末は後片付け・・・とりあえず明日もう一日仕事行って・・・、
今夜はこのまま荒れた部屋でベッドの上だけ片付けて寝るとします。