映画『マチネの終わりに』。 | あお色のたね、きん色のみ

あお色のたね、きん色のみ

A Blue Seed and a Golden Fruit
Subtle, Slight, Trivial Happiness of My Sweet Days
自分を受け入れる。自分を楽しむ。自分をゆるす。自分を愛するの日々。

楽しみに、楽しみにしていた映画を、
封切り二日目の今朝、
なんと午前8時台の上映を観に行った。

原作を裏切ることのない美しさ、
架空の中に躍動するリアリティ、
そして、原作よりも少し和らげた先に
女が抱える善悪は、
それもまた愛の形なのかもな、
と、哀しい気持ちで観たりもした。

だが、主人公の2人の幾つになっても
変わらない愛のあり方に、
その人の求め方がね、
若い人ありきの恋愛とは違う、
ずっと続いていくに違いない不変性を
見せていたのではないか、と思ったり。

過去と今と未来が、
切り離されたものではなくて、
今起きることでその意味が変わっていく。
でも、大切なことは、
そうであっても変わらない人の気持ちも
あるんだなぁ、あればいいなぁ、
いいなぁ、いいよなぁ、

なんて思いながら見つめているのでした。

待って待って待ち焦がれて行きましたけど、
期待を裏切らない良さだった。

恋愛なぁ。
面倒臭いなぁ。
でも、ああいうのはいいなぁ。

結局、エンドロールが流れる間、
考えていた。
私にとって愛って何だろう?
愛って何なのかな。
分からんなぁ。

で、立ち上がって映画館を出たのである。

外は素晴らしい秋晴れで、
空が恐ろしく青かった。
いくつものカップルが
ビルの屋上に作られた庭に佇んでいた。

これはまぁ、
私なんかはすっかり『恋愛』を
こじらせてしまったんだなぁ、と笑えた。

実に良き映画なり。
深いぞ。
オススメっす。
デレデレ