「プレイデイト」って言うんや、英語でね。



子供同士が公園で落ち合うとか、お互いの家を訪ねて、「遊ぶ約束」のことを。

それには、どうしたって、親が送り迎えせなあかんし。
トラブルがあってはならない、安全を見守らねばならない。

今日は遊べる遊べない、スケジュール調整、これが、けっこうたいへんです。

親も子もほんまに忙しい。
家遠い。
車がないと、移動もできない。


兄弟がいる、赤ちゃん産まれたばかり、歯医者行く、これから赤ちゃん産まれそう(うちや)………
色々事情がある。


病院ばっかり行ってる子もいた。
病弱なガリガリの子もいた。
そんな子は、気の毒に、普通には遊べない。




そして。
合衆国の衆やから。

色んな国の人がいる。

英語だけで生きてく、ならばそれでいいのだが。
大概、中国人も日本人も、ダブルで、母国の学校行かせる。
学校やから、宿題ある。
全部親が横で見たらんとあかん。
親も子も、ほんまに忙しい。


共働き家庭ならば、なおのこと忙しい。
子供を見てくれる、アフタースクール必至。

学校終わりは、ややこしく賑やかだ。
アフタースクールのピックアップマンが、責任持って幾人かまとめる。
大きなリムジンみたいなんに乗せて、ブォォォーーンて、誘拐車みたいに去って行く。 
一連の行動が、非常に非情である。
007か。
うちの孫が想いを寄せる中国人のスタンリー君も、両親共働きだから、その車に乗せられて。
せわしなく、ブォォォーーンて、走り去って、行ってしまわはる。




三々五々、車送迎組が去って。
残った我々、平和な徒歩(のばあさん)送迎組がたむろする所へ。



チリンチリン、て。



アイスクリーム売りのヒスパニックおじさんがやってくる。

見計らったように😏



音の記憶は、私の心の奥深くにある、小さな引き出しのつまみを引くと、オルゴールのように、その音が、なんぼでもなんべんでも、新鮮に鳴り響きます。


チリンチリンの。
その音の優しさ、かわゆらしき爽やかさが、カリフォルニアブルーの空に、とても似つかわしくて。


ばあさんは、孫の笑顔が見たい!
(アイス、買うたろか?)て。
つい、思う、切望するほどの、孫の笑顔😊



でも、それを容易に想定している、鬼の形相の娘の言葉と顔👹が浮かぶ。

「言うとくけど、あのアイス安もんやから、あんまり美味しないし。
欲しがるやろけど、甘いもんは与えんといて!」



なので、ちんたら歩いて帰る。
ちんたらの時もあるけれど。


「今日は、スクーターで帰りたいから、お迎えの時、持って来て」
孫はよく、そう言う。

孫がスクーターに乗って帰る時は、私は、後から走って追いかけなければならないので、冬でも汗だくである。