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皮革用塗料の専門家Lizedのりうです
(割り算って神秘だなぁ
今日は”革に対しての塗装”について書いていきます
先日と同じテーマでマニアックに逝きますっ
壁とか床だと平米㎡あたりの何グラム必要とか
1缶で何平米㎡塗れるとか
吸い込みのムラが無くて、というよりほぼ吸い込みが無くて凹凸も無い
そんな素材には通用する平米とかグラムの数字の基準
一応ね、革にもあてはまります
デシあたり何グラムのせた(過去形
再現する為に書き留めておく感じ
超が付く量産の場合にはデシあたりのグラム管理をしています
確固なる耐久性と品質を再現するには必須なのです
ほぼ大半のタンナーではスプレー回数で管理しています
自動塗装機ではスプレー口径、ロータリー速度などを組み合わせて塗布量調整をする
その工程の目的を達成する為の塗布量を見極めています
例えば、下地の吸い込みを止めたい・色を合わせたい・艶を出したい
そういう目的があって塗料を配合して塗装をする
下地の吸い込みを止めたいなら、革の凹凸の凹部分にまずはしっかり塗料を入れる意識
色を合わせるなら、革の凹凸が損なわないように注意する
凹部分に色が入りすぎると透明感が出づらくなる
凸部分が少し色濃い方が染料系の仕上げは映えますよね
艶を合わせるのも色と同じ
凹凸をどう表現するかが大切
各工程1~2回の塗装が基本というより手間とコストを考慮した場合の普通
連続膜の方がキレイで強い=複数回に分けて何度も塗装する
ざっくり3工程、目止めして・色合わせて・トップコート
今回のLOTは●●だから△△にしようかなと意図を配合や塗布量に組み込む
そうするとスプレー3回が最小だけど、アイロンやポリッシングなどの工程を合わせると10を超えるのが現実
1枚革や半裁を均一に染めるって想像以上に難題です
手間とコストを掛ければ、たいていの仕上げができるのがタンナーの技術
再現性を大前提に合理的で、その中で個性をぶち込む
見習って習得したい技術なのですが、塗料屋では無理な領域ですね
塗料屋だから数枚の半裁を均一に染めるコトはできるけど。
LOTによって、季節によって、再現性が当たり前で革を仕上げるって…
それっておいしいの?塗料屋の仕事ではない
デシあたり0.5グラムとか1.0グラムとか
めちゃくちゃ違いがあるけど。
それはさておき。違いがあるコトだけ覚えておこう(結論
このブログを見ている方々で半裁を均一に染めたいっていませんよね?
A4サイズほどだったら、どうにかなるのが醍醐味。
ロースもカルビもハラミもホルモンもタンも。
同じ調理して美味しくできないでしょ?(できるかも?w
ホルモンとタンは違うか。。。(そこか?ww
ざっくりどのぐらいの量をスプレーするか??
1回のスプレーでデシあたり1グラム以下です( ー`дー´)キリッ
タンポなどの手塗りや刷毛とか筆では管理できないレベルですね
タイトコートやエナメル、がっつり塗装したい時はロールコーターや手塗り、手吹きが選択肢
自動塗装機のスプレーでは塗装しない例外も稀にある
話を戻しますが、A4サイズほどのパーツに塗装するなら。。
よーく革を見ながら薄く塗り重ねるのが正解
タンナーの塗装の軸には、部位の違いやスレや傷などのダメージをいかに目立たなくさせて均一にするかってのがあるけど。
すでにそららを避けているA4ほどの裁断された革は凹凸を生かすことだけを考えればOK
何グラムとか何回とか気にしない
ずーっと。うすーく塗り重ねる
あまりにうすーくだと見た目が点々になったりザラザラするかも
なので「革の表面がしっとり濡れるぐらい」が正解としますっ
つづく。
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