皮革用塗料の専門家

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皮革用塗料の専門家Lizedのりうです

(そういえば年男

 

 

*なんとなくセミアニリンのイメージです

 

 

今日は”革の仕上げ”について書いていきます

 

今回のテーマはセミアニリンとなっているので、は今後の継続ネタの前兆

このあとには顔料と素上げが待ち構えていますよ♪

 

ここまでは前回の使いまわしです( ´艸`)

 

アニリン仕上げの着色剤は染料だけですね

セミアニリン仕上げとは、簡単に言えば顔料染料を組み合わせた仕上げ

 

ようするに顔料の隠蔽力と染料の透明感を意図的に革の仕上げに落とし込む

 

相反する性質を持つ2つの着色剤

それらを混ぜ合わせることで、そして掛け合わせることで色の発色や深みを表現できる

良さの足し算ではない、乗算なんだよね

 

ただ混ぜれば良いってモノではない

目指すゴールをイメージして意図を持って、塗料を混ぜて工程を組み合わせる

 

セミアニリン仕上げの定義はとても広い

 

タンナーなり、レザークラフターが『セミアニリン仕上げです』っていう、革の仕上げした本人の自己申告

 

その革を売る革問屋、それを活用する製品メーカー、その革製品を使用する消費者

それらの人が『これはセミアニリン仕上げですね』という評価

 

あとは私のように革の仕上げもしていない、携わってもいない、外野の評価

 

じゃあ誰が決めるの?って話になる

 

これがセミアニリン仕上げです!って認定してくれる機関があるわけでもない

顔料○%、染料○%という配合基準があるわけでもない

どの工程に顔料を使って、どの工程に染料を使わなければならないという決まりもない

 

だから定義はとても広い(再び

 

でも、顔料と染料を使ったという事実だけで何でもセミアニリンってわけでもない

 

顔料でどこまで隠蔽して、染料でどこまで透明感を残すのか

顔料で整えてから、その上から染料で深みを出すのか

染料で下色を作って、顔料で色ムラを整えるのか

それとも同じ塗料に顔料と染料を配合して、その中間を狙うのか

 

同じ顔料と染料を使っていても、配合と工程が違えば仕上がりは全く違う

カラーコート1層だけ、ベースとトップの2層だけ、そんな単純な設計ではない

 

レザークラフターが顔料と染料を混ぜました

Lizedで例えれば、エッジカバーにレンカラーを混ぜて塗りました

これはセミアニリン仕上げではない

 

ブランドリペアで黒ではないが、黒に染め替えする

Lizedで例えれば、レンカラーで黒にしてから、エッジカバーで塗り重ねた

これはセミアニリン仕上げではない

 

革の状態と目指す色合いを加味して、染料と顔料を意図的に革の仕上げに落とし込む

そして連続した塗装膜の中で、アニリン仕上げ寄りの透明感と、顔料による一定の均一性を両立させる

 

だから、顔料+染料=セミアニリン

これは間違いではないけど、これだけでは説明が足りない

 

顔料×染料=セミアニリン

個人的にはこっちのイメージのほうが近い

 

塗料屋視点のセミアニリン仕上げは革の仕上げの腕の見せどころ

 

隠蔽したいなら顔料だけを使えばいい
透明感が欲しいなら染料だけを使えばいい

 

そんな単純な話ではなくて

隠しながら見せる、見せながら整える

その矛盾したゴールを、顔料と染料の配合と工程で成立させる

 

何を使ったかではなく、何を目指してどう使ったのか
その仕上がりが外野に評価されてこそ、セミアニリン仕上げなんだと思う

 

 

深く革の仕上げを知りたい方には対面イベントをオススメしています↓↓

 

 

 

つづく

 

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(素麺最高☆

 

 

 

*なんとなくアニリンのイメージです

 

 

今日は”革の仕上げ”について書いていきます

 

今回のテーマはアニリンとなっているので、は今後の継続ネタの前兆

このあとにはセミアニリンと顔料と素上げが待ち構えていますよ♪

 

アニリン仕上げは、色々な定義がある

前回のテーマだったエナメルよりも曖昧な表現である

 

エナメルについては、過去ブログをどうぞ↓↓

 

 

 

 

アニリン仕上げは、塗料屋視点でも、ちとややこしい

日本語だと染料仕上げとか水染めが同意義かな、韓国ではAnilin表記で通じる

 

基本的には、使用している着色剤の話とその見た目を表す言葉なだけであって

使われている塗料やそれらの工程を縛る言葉でもない

 

ようするに「アニリン」という特別な塗料があるわけでも、「アニリン」という工程があるわけでもありません

もちろん「アニリン」専用塗料もない

 

私の定義では↓↓

・顔料は使用せずに着色剤は染料のみ

・染料を配合したバインダー・ラッカーの塗装膜が形成されていること

・塗装膜がない染料仕上げはアニリン仕上げには含めない

 

これら塗料配合と工程を基準にする定義

 

スプレー染色だけで着色してトップコートしてもアニリン仕上げではない

下地の色が完璧で一切着色剤を使わずに仕上げたのもアニリン仕上げではない

(スプレー染色・・・下地に染料だけで染める工程)

 

もっと踏み入った定義になると、アニリン仕上げは見た目の話

 

染料だけしか使っていなくても、アニリン仕上げに見えなければ意味がない

擦れだらけの、色も整っていなければ、染料だけで仕上げするなよってなるからね

アニリンらしい透明感がないと、着色剤は染料だけってだけでは意味がない

 

オイル系とかプルアップ系も、一般的には顔料は使用せず、染料だけで仕上げるけど

それをアニリン仕上げとは呼ばずに、オイルレザーやプルアップレザーに括られる

 

なので、売っている革や革製品に明記されているアニリン仕上げは、結局見た目の話になる

 

ほぼ塗装をしていないのが素上げ(だから汚れやすい

染料だけで仕上げ塗装をしたのがアニリン(だから変色しやすい

染料と顔料を配合と工程で組み合わせたのがセミアニリン(まあまあ強い

顔料だけなのが顔料仕上げ(強くないと意味がない

 

アニリンにしても他の基準にしても定義は厳密ではない

顔料の含有試験があるわけではなく、タンナーやメーカー、革問屋の自己申告なんだよね

 

レザークラフターが革を買う時に、アニリン仕上げだから買おうってならないだろうから

「へぇー、そうなんですね」くらいのお話ですね

 

ブランドリペアをする際は、アニリン仕上げと明記されていれば、それはヒントになる

顔料ばっちりで直したら質感が変わってしまうので、染料を中心に考えないと火傷するかもって言うお話

 

 

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(夏が来てるぅぅぅ

 

 

*リニューアル

 

 

☆7/26追記内容↓↓

 

大事なことは先に言っとく…

Lized Color Chart送料無料キャンペーン7/31まで( ー`дー´)キリッ

当たり前ですが書いてある通り、8月になったら送料かかりますよ( ´艸`)

 

 

 

 

送料だけのお話なので、Lized取扱店や対面イベントで実物を見てから買っても良し☆

しばらくリニューアル予定はないので、そのうち何かのついで買いでも良し☆

気になるまでほっとくのも良し☆

 

塗料メーカーが色見本帳を作るのは珍しくはない

皮革に限れば、実際の革に塗装してある色見本帳は見掛けませんよね

 

理由は簡単。。。

とにかく手間が掛かるから( ´艸`)

 

一枚一枚、実際に革へ塗装し、裁断して貼り付ける

印刷では分からない色味や質感、艶感まで伝えられる反面、製作にはかなりの時間が掛かります

 

それでも続けているのは、革の仕上がりは「実物」を見ないと伝わらないと考えているからです

だからLizedでは、色見本帳も製品の一部として考えています( ー`дー´)キリッ

 

 

*************************************

 

今日は”Lized Color Chart”について書いていきます

 

今でもはっきりと覚えている

初めて色見本帳を販売したのは2019年4月のホビーショー出展の頃

2021年4月にエッジカバー新色を追加しての66色から80色超え

 

あれから5年、在庫も台紙も底をつく…( ´艸`)

この期間に、色関係の新製品は…

 

NEOエッジカバーとクラフターズインク、ブロンズパールもそうだね

 

これを機にリニューアルを決意( ー`дー´)キリッ

 

総勢100色超えのラインナップをカラーチップでお出迎え

おそらくこれがLizedの最終形態である☆

 

ということでリニューアル記念として今月末まで送料無料ですよ♪

 

 

 

 

購入者特典で7,000文字を超える解説を公開していますよ

 

色見本帳は工程が多いので通年品薄状態なのですが、品切れしないようにスタッフ一同がんばります♪

 

 

つづく

 

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(手巻き寿司はごちそう♪

 

 

*なんとなくエナメルのイメージです

 

 

今日は”革の仕上げ”について書いていきます

 

エナメルとなっているので、は今後の継続ネタの前兆

皮革用塗料の専門家の視点で革の仕上げをぶった斬りますね♪

 

エナメルって見た目を表す言葉なだけ。

であって、使われている塗料やそれらの工程を指す言葉ではない

 

「エナメル樹脂」という特別な塗料があるわけでも、「エナメル」という工程があるわけでもありません

 

私の定義では、ウレタン樹脂による透明な厚い塗装膜が生み出す高光沢な仕上げ

 

もちろんメーカーによって樹脂構成や工程は異なりますが、見た目として共通しているのは「厚みのある透明な塗装膜が光沢を生み出している」という点ですね

 

2020年にエナメルについて書き殴ってましたね

先にこちらを読んでからだと、すーっと内容を理解しやすいかと思いますよ

 

 

 

 

今回は仕上げについて、深掘りしますね

 

レザークラフターから「エナメルみたいな仕上げをしたい」というリクエストは極々稀である

ブランドリペアからは「エナメルをリペアしたい」とか「エナメルってリペアできますか?」というリクエストは多々ある

 

なぜにこのような大きな差が生まれるのか…

レザークラフターとブランドリペアに関わる珍しい立場としての見解…

 

レザークラフターはエナメルがめんどくさい仕上げなのを理解している

もしも再現できたところで、エナメル革で製品を作るのは難題なのよね

だったら、必要なら買えばよいのがレザークラフターにとってのエナメル

 

ブランドリペアはめんどくさいの分かるけど、リペア出来たら利益になるよねっていうのが前提

ハイブランドはエナメルをお上手に製品化をしている(レザークラフターが簡単には届かいない領域

 

ちょっとね、歪んでいるのよね( ´艸`)

 

そこで今回のブログのテーマ…エナメル仕上げ

ようするにエナメルって仕上げの配合と工程ってどうなっているの?というお話

 

エナメル仕上げは大きく分けたらつになる

 

・本エナ…2液反応型ウレタンラッカー、別名ほんえな(本エナ=本当のエナメル…たぶん

・水溶性ウレタン仕上げ…別名いまふう(水溶性ウレタン樹脂を塗り重ねる

・箔フィルム…別名ふぃるむ(転写という貼るパターン

 

あなたの知らない世界ですよね( ー`дー´)キリッ

 

ウレタン樹脂による透明な厚い塗装膜が生み出す高光沢な仕上げ

ようするに…これはエナメル層であってトップコートの話ですね

 

基本的には着色剤は配合しません、艶が鈍るからね

アイロンプレス=熱と圧力で艶出ししているわけではありません

グレージングやポリッシングの磨きで艶出ししてるわけでもありません

 

塗装膜だけで成立しているのがエナメル

 

色や型押しエンボスはエナメルの前に済ませておくのがセオリー

 

わたしの中ではエナメルっていう特殊加工を追加している感じね

色も型押しエンボスも事前に済ませておいてのエナメルという最終兵器

 

エナメル層はとんでもない強靭だからリムーバーCでもビクともしないことがほとんど

 

もちろん、ときどき塗料が乗ることもあります

でも、それは「密着した」のではなく、一時的に乗っているだけ

時間が経てば剥がれる、いわゆる密着不良という事故ですね

 

つくるのも最難関で、なおすのも最難関、それがエナメル

 

 

つづく

 

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(マイブームはドレッシング

 

 

*小松菜さんとアオヤギさんですよ

 

 

今日は”黄変”について書いていきます

 

まず大事なことから【おうへん】と読みます

革の仕上げに携わるのなら、知ってて当たり前の単語

 

しかし、革の仕上げに遠い人には黄変?おうへん?となるよね

 

色にわるのが黄変

ようするに黄ばむこと

 

黄変が目立つのは、白や白が多く配合された色

逆に黒などの濃色は、黄変していても見えにくいため、問題になりにくい色

 

そしてなぜ黄変が起こるのか?

 

塗料屋の視点で言えば、まず考えるのは塗装膜が黄変するかどうか

塗装膜を形成する樹脂、あと油脂や添加剤が大きく影響します

 

無黄変対応の塗料類は総じて価格が高いです

そして革の仕上げにおいて、無黄変というスペックは白などの限られた色だけのお話

白や淡色以外は無黄変は求められることはないので、黄変している場合がありますが、気付くことはありませんよね

 

プルアップ系のオイルやワックス

グレージングやポリッシングなどの磨き系仕上げで必須のミルクカゼイン

多くの革にトップコートに採用されている硝化綿

 

これらの革らしさを付与する類は…けっこう黄変する( ー`дー´)キリッ

オイル感バッチリとか磨き系の淡色は無いでしょ(淡色=白や白が多く配合された色

基本的には淡色以外のいわゆる濃色であって、革っぽい色合いには黄変なんてスペックは気にしないのが普通

 

 

そしてタイムリーな話も飛び込んでくる

格闘家が真っ白なクロコの財布をコーティング業者に依頼したら黄ばんで戻ってきた

 

参考記事
ENCOUNT「エルメスの高級財布が“変色”」

 

なんかなぁ。。

 

革製品にコーティングするとか?!

エルメスをコーティング?クロコをコーティング?

そんなの聞いたことない!とか

 

リペアに対してのマイナスなコメントが目に付くのが残念

 

ガラスとかセラミックのコーティングは、ここ5年ほどで一気に広がった感じ

車や貴金属、そしてスマホなどで実績と認知を得てからの、革製品の1つの選択肢になっている

 

革の仕上げに携わる立場としては、これらのコーティングは皮革の量産では実績のない未知

否定はしないが肯定もしない、自己責任だねってのが本音

 

これらのコーティングは自動車やスマホの派生であって、タンナーの量産現場の実績からの延長ではない

確かにアクリルよりウレタンであって、ウレタンよりガラス・セラミックというのが基本性能である

ただね、ガラス・セラミックは、私が知る限りタンナーの量産現場の実績がない

 

今件の真っ白なクロコの財布の黄変は革を知らないと痛い目に遭うよという典型的なパターンですね

 

前半で書いたオイルやワックス、ミルクカゼイン、硝化綿とは異なる黄変の事案なんだよね

前半は量産現場のお話なのよね、ようするに顔料を含む塗装膜ね

 

格闘家の真っ白なクロコの財布は、ガラス・セラミックの塗装膜だけのお話ではない

この真っ白なクロコは顔料だけで白くしているのではなく、分かりやすく言えば脱色をして白く見せている

現物を見ていないので断言はできないけど、汚れやすいと聞くので脱色寄りであるのは間違いない

 

わかりやすく例えれば、運動靴スニーカーにみられる白とは違うでしょ

ようするに一定の吸い込みがあるのが今件の真っ白なクロコの財布

 

前提としては個人意見であって推測であるけど、経験値からの確信を含んでいる

 

顔料であって塗装膜の黄変は経年変化を伴う、ようするに紫外線なり長時間の負荷で変化する

なので、無黄変の塗料だけを配合すれば解消できるのが普通

 

しかし、この格闘家の真っ白なクロコの財布は脱色寄りで吸い込みがあると思われる

こういう状態に塗装すると、塗料の吸い込みによって、その塗料のスペック以外のブレが生じる

 

コーティングの施工して、手元に戻ってきて確認したら全体的に黄ばんでいるのは異常ね

数日のことでしょ、浜辺で日焼けしたら部分的に焼けるけどね、これは全体的に黄ばんでいる

 

白の顔料を塗り重ねたら、こんな黄変にはならなかったってこと

ガラス・セラミックが革に吸い込んで、脱色して白に見せてた状態を壊した結果が黄変

 

この事例を見て思ったのは、黄変という一言で片付けてはいけないということ

 

樹脂が黄変したのか?
革が黄変したのか?
コーティングが革に浸透して見え方が変わったのか?

 

それらが複合的であると、実績と経験値の話になる

何が起因で黄色く見えているのかで、原因も対処法も全く変わりますよね

 

この格闘家の真っ白なクロコの財布をリペアして復元するのは不可能です(断言

再塗装して真っ白にしても質感は損ない、元の状態とは異なりますね

 

残念ながら落とすとか剥がすのは不可能の領域です

脱色して白に見せられるのは、革の状態だから可能であって、革製品になれば裏地や芯材、縫目と金具とかファスナーとか、それらに悪影響のないリペアは不可能ってのが私の答え

 

個としては私が最高とするウレタンよりも、ガラス・セラミックのほうが上なのは間違いない

量産で実績と経験値が無くて採用されていないガラスとかセラミックのコーティングを神化するのはまだリスクがあるよね

 

真っ白なクロコの財布の件は、リスクを把握せずに、無知と無知と無知が重なった結果かなと思う

 

車や貴金属、そしてスマホなどで実績ということは、革の吸い込みの有無は想定していないのだろうか(推測

吸い込みがあるか?ないのか?によっての検証が抜け落ちてたのかな(推測

 

車も貴金属もスマホも吸い込みが無い状態

革も運動靴やカーシートなどのように顔料の塗装膜によって、吸い込みが無い状態もある

今回の真っ白なクロコの財布は吸い込みがある状態だったのでしょうね

 

大事なことだから、繰り返すけど…

ガラス・セラミックが革に吸い込んで、脱色して白に見せてた状態を壊した結果が黄変

というのが皮革用塗料の専門家の見解ですね

 


つづく

 

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