今日は汗ばむような天気でしたね。
今日の故宮です。
建国100年特別展の第二期も12月1日まで。
先月の第一期に引き続き、”書”を中心に参観して来ました。
個人的に今回は
☆ ”書聖”と言われる晋時代の王羲之・・・「平安・何如・奉橘三帖」
☆ 唐時代の書家で僧でもある懐素・・・・・「自叙帖」
☆ 宋四家の黄庭堅・・・「書寒山子龐居士詩」
☆ 宋四家の米芾・・・・・「蜀素帖」
これらをまず集中して。
黄庭堅の作品を除き全て第二期の期間中のみの展示なので見逃せません。
お茶の勉強でたびたび登場した文人・書家の作品ですが
彼らの政治に翻弄された生涯やその時代を思う時
お茶もまたその時代とともに変化してきたのだなぁと感慨も新たに。
懐素の「自叙帖」はよく途中の「戴」の字が大きくなった部分が紹介されていますが
全体を通して見てみると、後半の字がだんだん大きくなって
第一期に展示された宋の徽宗の瘦金体で書かれた「詩帖」を思い出すと
本当に自由奔放な感じ。
(でも徽宗の生真面目で鋭い字体は嫌いじゃありませんよ)
計126行書かれた文字は圧巻です
(字は絵の様で全く読めません)
「狂草」と言われる所以に頷けます。
米芾の「蜀素帖」は四川地域の良質の絹布(蜀素)に書かれているということで
じ~っと目を凝らして見ると
確かに布目が分かりますよ
墨をはじく布のため、他の書家には書けなったにも関わらず
米芾には可能だった・・とか
(字を書くには集中力と体力も必要です)
いろいろ背景を知ってから書を学ぶとほんと楽しそうです。
素直に書を習いたくなってしまいました~
でもやっぱり日々の練習はきついか
何事も極めるというのは
王羲之をもってしても
庭前の池の水が硯を洗った墨で真っ黒になったという故事があるくらいですからね。
子供のころのお習字とはまた違って
大人の学びの書は、絶対生活を豊かにしてくれそうです。
この際、大人になり過ぎているでしょと言うのは無しですよ(笑)
なんといっても漢字文化の国の私たちですものね。
私はと言えば黄庭堅の書体にこころ惹かれます。
ランキングに参加してみました。
ポチッと押してくださいね
↓ ↓ ↓