インバウンド旅行者が求める「3つの心地よさ」
こんにちは、ERIです。
最近、宿泊施設や民泊の空間づくりについてご相談をいただく機会が増えました。
その中でよく聞かれるのが、
「海外のお客様に選ばれる宿って、どんな宿なんでしょう?」
というご質問です。
もちろん立地や価格も大切ですが、
実際に世界中の旅行者から支持されている宿を見ていると、
そこには共通する“心地よさ”があるように感じます。
今日はそのポイントを3つに分けてお話ししたいと思います。
■ その土地ならではの「物語」が感じられること
けれど海外から日本を訪れる方の多くは、
ただ寝る場所を探しているわけではありません。
その土地ならではの文化や歴史、
そして日本らしい空気感を体験したいと思っています。
例えば、
・畳の香りがする和室
・障子越しに入る柔らかな光
・床の間や掛け軸のある空間
・古民家ならではの梁や建具
私たちにとっては当たり前の風景でも、
海外の方にとっては特別な体験です。
だからこそ、
豪華な設備を揃えること以上に、
「この場所にしかない魅力」
を伝えることが大切なのだと思います。
■ 和の美しさと、現代の快適さのバランス
一方で、「日本らしい雰囲気がある=不便でもよい」
というわけではありません。
実際、多くの旅行者が求めているのは
和の情緒と現代の快適さの両立
です。
畳や木の温もりは感じたい。
でも、
・Wi-Fiは快適に使いたい
・エアコンはしっかり効いてほしい
・水回りは清潔であってほしい
・ベッドはゆっくり眠れるものであってほしい
そんな気持ちを持っています。
だから最近人気なのは、
伝統的な和室そのものよりも、
和モダン
と呼ばれる空間。
日本らしさを残しながら、
現代の暮らしに寄り添う快適さを備えたお部屋です。
空間づくりも同じで、
「古いもの」か「新しいもの」かではなく、
どう調和させるか。
そこに美しさが宿るのだと思います。
■ 「暮らすように滞在できる」こと
最近は数日ではなく、1週間以上滞在される方も珍しくありません。
そんな時に大切になるのが、
居心地の良さ
です。
例えば、
・大きなスーツケースを広げられる余裕があるか
・荷物をしまう収納があるか
・デスクで少し作業ができるか
・洗濯や簡単な調理ができるか
こうしたことが、
長く滞在するほど重要になってきます。
観光地に「泊まる」のではなく、
その街で少しだけ「暮らしてみる」。
そんな感覚を求める旅人が増えているように感じます。
■ 写真は空間の魅力を伝える大切な入口
そして宿づくりで意外と見落とされがちなのが、写真の見せ方です。
海外の方は、
文章を読む前に写真から宿を判断します。
だからこそ、
「部屋がある」
ではなく、
「ここでどんな時間を過ごせるのか」
が伝わる写真が大切です。
朝日が差し込む窓辺。
湯気の立つお茶。
ゆっくり本を読める椅子。
そんな一枚が、
宿の価値を何倍にも高めてくれることがあります。
■ おわりに
選ばれる宿というのは、設備が豪華な宿とは限りません。
その場所ならではの魅力があり、
心地よく過ごせて、
また帰ってきたいと思える空気がある。
私はそれが、
本当に愛される宿の条件だと思っています。
もしこれから宿づくりや民泊運営を考えている方がいらっしゃるなら、
「何を置くか」
だけではなく、
「どんな時間を過ごしてもらいたいか」
から考えてみてください。
きっとその先に、
世界中の人から選ばれる空間づくりのヒントが見えてくるはずです。
ERI
業界歴21年
空間プロデューサー | ERI
宿泊施設の内装や、
商業施設イベント装飾/ウェディング/パーティースペース/店舗ブランドのクリエイティブ、、etc
様々な空間のプロデュースを手掛けてきました。
その経験をもとに、
住まいや店舗の照明計画・インテリア構成・費用配分のアドバイスまで、
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