ニュースサイトを眺めていたら、ニュースだか雑文だか分からんけど、知らないうちにバカにしていた2.7ℓのデカボトルで甲類焼酎を買う人間になっていたという、どうでも良い文章があったのだが、その中に、アル中=アルコール依存症についての専門家の解説が面白かったので、一部加工して紹介させていただきますよ。

「依存症を専門とする精神科医の松本俊彦氏はこう述べる。


断言しますが、人間はきわめて飽きっぽい動物です。どんな気持ちがよいもの、どんなおいしいもの、どんな面白いものでも、手を伸ばせばいつでも楽しめるものとなれば、ありがたみが減じ、あっという間に飽きてしまう――それが人間の性です。
思うに、彼らをその薬物に駆り立てているのは快感ではありません。というのも、快感ならばすぐに飽きるはずだからです。

(酒が旨くて良い気分になれる=快楽=から飲んでるつもりの人は、それがホントならすぐ飽きてしまうということか⁉️)

おそらくそれは快感ではなく、苦痛の緩和なのではないでしょうか? つまり、人は、かつて体験したことのない、めくるめく快感によって薬物にハマるのではなく、かねてよりずっと悩んできた苦痛が、その薬物によって一時的消える、弱まるからハマるのです。快感ならば飽きますが、苦痛の緩和は飽きません。それどころか、自分が自分であるために手放せないものになるはずです。」



なるほど、悩みや苦痛を緩和するためならいくら飲んでも飽きないってことかい。
これを読んで、「さんま焼けたか」の名曲で知られる、いや「いまの君はピカピカに光って」がヒットし過ぎて精神的にまいった斉藤哲夫が1970年ごろに作った曲に「悩み多きものよ」があったことを思い出しましたぞ。


🎵悩み多き者よ 時代は変わっている
全てのことが あらゆるものが
悲しみの朝に 苦しみの夜に
絶えず時はめぐり 繰り返されている


あゝ人生は一片の木の葉のように
あゝ風が吹けば何もかもが 終わりなのさ
流れゆく時に 遅れてはいけない
移りゆく社会に 遅れてはいけない🎵


かくして、悩み多きアル中は今宵も飲むんだね、やっぱし。


ちなみに私はアル中でも予備軍でもないと思ってるけど、自宅には女房が買った2.7ℓの焼酎がありますぞ💦