190907
kanding ray /contact
カンディングレイはドイツ電子音楽の老舗レーベルであるラスターノートンのアーティスト。
音響系に寄っているラスターノートンの中にあってその音は音響よりもテクノに寄っているのでおそらくだがテクノDJがカンディングレイの曲をかけたとしても特に違和感は感じないだろうしむしろ異色でありかっこいいテクノとして大いにフロアを盛り上げると思う。
そのカンディングレイが来日するというのでもちろん行ってきたが、このブログを書いているのはそのライヴを見てから一ヶ月以上も経過しているので詳細はあまりおぼえていない。
しかしメモはあるのでそれを基に書いてみようと思う。
本来なら備忘録であるこのブログをメモを基に思い出すというあたりに疑問を感じないでもないが気にしても意味がないので気にしない。
そういう事情なのでどういう状態でカンディングレイの来日を知ったかとかはおぼえていないのだがそこは割とどうでもいいし、まあそんなかんじ。
とにかくカンディングレイを観に行ったのだ。
場所はコンタクト。
人気アーティストであっても程よい混み具合でフロアの手前と奥とでそれほど音の差が無い。
なのでちょっと前のほうにウザそうな人がいて後ろに避難したとしても音の良さは損なわれない。
それにメインフロアをすぐ出てのところに簡易的なバーカウンターがあるのでちょっと喉が渇いた時でも気軽に買いに出ることができる。
これがVENTとかunitとかだったりするとフロアからバーカウンターまで距離があるし大体並んでいる。
なので他の場所ではほぼドリンクを買わない当方でもここでは結構買う。
会場に着いた時にはメインフロアの後方側でnumbがライヴをやっていた。
numbは結構前から気になっていた日本人アーティストなのだが観るのは初めてかもしれない。
モジュラーを主体にしたアーティストなのも初めて知った。音しか聴いたことがなかったので知らなかったのだ。
とてもかっこよかったこと、それとステージの真ん前で踊っていた女の子が可愛かったことはおぼえている。
ただ、その記憶は上述のように今から見て一ヶ月前のものでありそのぐらいしかおぼえていない。
再び観たいアーティストだったことは間違いない。
なので音を思い出そうといま検索をかけてみたら簡単には出てこない。
numbで出てくるのはリンキンパークの曲の方でこのアーティストではなかった。
numbとmodularで検索するとようやくこのアーティストが出てきた。
volcaを使ったライヴが出てきたが、当方が見たのはそういう機材ではなくfiveGに置いてありそうなガチ系のモジュラーだったと思う。
あとついでに、いま「女の子が可愛かった」と書いたがcontactはそこに関して少し特殊だと思う。
通常のクラヴではクラヴ特有の格好をした女の子が多い。
つまり地上では見ないようなタイプの露出広めの人が多いのだが、コンタクトでは普通に地上にいるような、しかしいい感じのファッションの女の子が多い。
長袖とかカーディガンとかロングスカートとかそういう露出浅めなのを着こなしている。
こういうクラヴは当方の知る限りここか、あるいはwwwぐらいだと思う。
それがよくないとは全く思わない。
むしろそういう方が好きなのだ。
そういうあたりが最高だぞコンタクト!
あと言わなくてもいいやつだと思うが男のファッションはどこであっても特に代わり映えはしない。どこでもおなじ。海外でも同じ。
もちろんクラヴ特有の着こなしをしている人はいるが大体が脱ぐだけなのでどうでもいい。その具体例は後述する。
で、カンディングレイだが、DJではなくライヴだった。
音はシンセの16分のアルペジオで始まり低音を削ったバスドラが四つ打ちで軽い調子で入ってくるところから始まった。
そこに裏拍の控えめなハイハットが入り、3小節分の長いベースが入りつつバスドラが徐々に図太さを増しながら空気を揺らしだす。
さらに別のハイハットが前のハイハットを消さない位の高い音域で同じく裏拍に入り、バスドラの低音が完全に入って床が揺れだす。
それと同時に裏拍のハイハットが消えて変わりに16分のパーカッションが入ってくる。
後ろから「やばいやばい、、、」と呟く声が聞こえた。
全くその通りだ。この音はやばい。
最初は四つ打ちだったが徐々に崩してくる。
ライヴが進むにつれて音は複雑に、しかしオーディエンスの心はがっしり掴まえて引っ張っていく。
一方で旋律的な音は一切なかったと思う。
もちろんそれが悪いということは全く無くて、その旋律の無さがカンディングレイの音に完全にマッチしていた。
多分ああいう音を出すのは使用している機材に結構依存してい他と思う。
機材は、ケースに詰め込んだモジュラーと、あとたぶんanalog rytm。
他に機材はあったかもしれないが角度的にわからなかった。
それで硬質なリズムから徐々に複雑性を増していく。
めっちゃかっこいい。
analog rytmによるドラムがかなり効いているのだと思う。
当方はrytmを持っているのだが単体では面白い機材ではないと思っていた。なのであんまり電源を入れていなかった。
だからそのうち売ってしまおうかとふわっと思っていたのだが、カンディングレイのあのrytmさばきを見たらちょっと売る気にはならないな。今度触ろっと。
そんな感じでかっこいい音を紡ぐカンディングレイだったがフロアは少し混沌としていた。
西洋人勢が多かったせいかパンツ一枚とタンクトップで踊っている人がいて、そこからパンツ一枚の人が4人集まって話になり踊っている様を展開しだした。
その様子はちょっとした魔界だったのであまり深入りしていい感じではなく、ちょっと脱出することにした。
メインフロアを出て大きいバーカウンターのあるサブフロアに行くと、(当方の記憶によれば)aoki takamasaがライヴをやっていた。
こちらもラスターノートンのアーティストなのだが、音的にカンディングレイよりもさらにテクノ寄り。
それと当方が行くようなライヴではよく別時間枠でいるので、このアーティストを目当てにクラブに来たことはないのだがそれでもなんども見ているという珍しいアーティストだ。
特にwwwでよく観る気がする。
聴いたら聴いたでかっこいいのだが、まあ結構観てきてるしな。
ということでカンディングレイのフロアに戻ったのだが、ほぼ終幕で、そして拍手の中で退場していった。
ライヴの時間は確か1時間半くらい。短めだったが密度的にやや疲れる音だったのでもしかしたらちょうどよかったのかもしれないが、一方で物足りなさもあった。
ツイッターで見かけたもので「もうカンディングレイがナンパに失敗しているところなんて見たくないんだ!」とか言っている人がいたのでリベンジしに行ったのかもしれない。
それでサブフロアに行こうとしたのだが、続くアーティストがかっこいい入りを見せてくれたのでしばらく見ていくことにした。民族的なやつと複数のアルペジエーターによるポリリズムが記憶に残っている。
アルペジエーターは単体で使われるケースとか和音で聴かせるものはよく観るのだがこのアーティストのようにあるペジエーターをポリリズム的に使っている人は珍しいと思う。
簡単に説明すると例えば8拍でループする音と5拍でループする音を同時に鳴らして5周目で二つのループが合う、とかそういうやつ。
これをやると酩酊的な効果が生まれる。
生楽器では結構見るのだが、これをあるペジエーターでやってる人は初めて見たかもな、と思ってアーティストの名前を見ると、tatsuoki、とかかれていた。
名前に特徴が感じられないので、検索ひっかからなくない?と思っていま検索してみたら引っかかった。
なので驚いたが、おぼえづらい名前であることは間違いない。
音に関しても部分的にも全体的にもかっこいいのだがこの人特有の音というのは感じられなかったのでおぼえづらく、もったいないかもなとかなんとか、そういう勝手なことを思った。
サブフロアに移動すると小型のDJ卓を構えた人がハウスを流していた。
ハウスの人の安定したリズムと徐々に崩していくエレピが心地よかった。
カンディングレイのようなゴリっとした音のあとにこういうのを聴くと少し安心する。
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