200906

sora tob sakana / 日本青年館/ live viewing / online

 

sora tob sakana はアイドルだがアイドル感はない。

 

サウンドはキラキラしたアイドルサウンドではなくギターが冴え渡るロックサウンドであり舞台を彩る美術はアイドルオタを刺激する女子女子したものではなくイビザのクラブでスクリーンを彩るVJ TONTON氏によるvj。

衣装はakbのようなスクールガールをテーマとした制服をベースとしたものやフリルやふわふわのスカートで飾られたアイドル感のあるものではなくどことなくアート系に属する舞台衣装のような雰囲気を放っている。

 

というわけでsora tob sakana にアイドル感はない。

しかしアイドル性はある。

 

あり方というとパフュームに似ている。

パフュームにはアイドル性があり音楽もアイドル寄りだがライゾマが絡んでいるのでアイドル路線からは脱線していて、それがいい感じに作用している。アイドル性がありながらアイドル感がないというあたりがパフュームとsora tob sakanaで共通しているのだ。

だが決定的な違いが一つ。

パフュームはアイドルと名乗っておらず、一方でsora tob sakanaはアイドルとして活動している。

明暗を分けたのはそこなんじゃないかと思う。

 

アイドルとして活動しているからにはドルオタのネットワークに引っかかるのであり、ドルオタは基本的に色々な意味でキモい。

ライヴに行くと高い確率でというかまず間違いなくドルオタが大多数を占めているのであり、純粋にパフォーマンスが見たいと思って観に行くと必ずテンションが下がることになる。

というか、なった。

sora tob sakanaは週に2度ほどのペースでライヴをやっていて、チケットも二千円と安かったので行ったのだがまあテンションが下がるわけだよ。

なぜって広くない会場の3分の2がドルオタ(偏見かも)であふれておりたとえ服越しであっても接触は御免こうむりたい感じだったからだ。

ライヴは割と簡素で、ステージにsora tob sakana の3人が踊り歌い、後ろにはvjがスクリーンを彩っていた。

そのvjはかなりよかったしパフォーマンスも良かった。

でも観客が無理だった。

いやちょっとまた観たいけどあの客層は無理無理無理無理、とか思ってもう行かないことにしたのだ。

 

一方でパフュームはどうか。

少なくとも見える範囲にドルオタの影はない。

初期のパフュームは知らないが去年のサマソニに出ていて公式が部分的に配信していたので観たのだ。

サマソニなので客園にもカメラを向けるのだがギャルやウェイ勢もいるしなんならピンクのモヒカンすらいた。

少なくとも客層にキモい人はいない。

サマソニだったからそういう客層だったのかもしれないが多分、通常でもキモい人はいないんじゃないかな。

そういう客層であればいってみたいとも思えるのだ。チケットは取れないにしても。

もしパフュームがアイドルっとして活動を始めていたなら客層は常にキモオタであふれ、今のようなカリスマ性は備え得なかっただろう。

 

でsora tob sakanaはアイドルルートをとってしまったパフュームなのだと思う。

パフュームには中田ヤスタカとライゾマという強力なプロデューサーがついているので同じ方向性で勝つのは難しいにしても、sora tob sakanaもやりようによってはパフュームとは別の方向でなり得たんじゃないだろうか。

音楽プロデューサーの作曲能力に応えられる歌唱力があり見た目としても美女ぞろい。

ヴォーカルの使い方にしても三声のヴォーカル曲とかハモリや歌い手の入れ替わりとか、そういう高度なヴォーカルができるアーティストはあんまりいない。

大抵のアイドルは単なる合唱だが、sora tob sakanaはそうではない。そこからしてもsora tob sakanaが隔絶している。

それにVJ TONTON氏をはじめとしたその布陣は十分カリスマの資格を備えたいた。

そのsora tob sakanaが今日解散することになったのは実力の不足によるものではなくアイドルを名乗ってしまったことと運の問題だったのだと思う。

 

 

ライヴは16:50分に会場とあったので18時頃に開演かと思っていたら17:15分くらいに始まった。

紗幕がある状態で一曲目が始まり2曲めからは幕を落としてメンバーと演奏者と、vjの映像が現れる。

そこから2時間半くらいやって一度休憩。そこから2時間くらいあってラストはuntieという曲で幕。

通常のライヴではメンバー3人だけらしいが今回はラストなのでバンドセット。

それにラストだから全曲やるということになったらしい。

全曲とはsora tob sakanaが発表してきた楽曲全てで、そういうアーティストて滅多にいない気がする。

ていうかテクノのアーティストならともかくアイドルでそれってことは全曲の歌だけではなく振りもおぼえる必要があり、そんだけのことをやってのけたsora tob sakana ほんとすごいわ。

ラスト曲のuntieでは曲終わりにスモークが会場に立ち込めてそのまま終幕というかっこいい終わり方をしていた。

 

当方は配信で見たのだが配信だと制限日までなんども見れるのがいい。

配信で見ていたのがたったの1000 人というのはいかにももったいない。

最初はライヴ自体観るつもりはなく、観るにしても仕事しながらっと思っていたのだが開始30分で仕事は放棄してかじりついていた。

ほとんど退屈することのない5時間が体験できたのでまだ観てない人は観て欲しい。三千円だし。9/13(sun)まで観れる。

 

 

VJ TONTON 氏のvjは良かったが一部を除いて汎用性の高い映像が多かったかも。

同じ素材をそのままイビザで流してもあんまり違和感はない気がする。

多分実際にそうすると思う。

当方なら確実に使いまわす。

デフォーカス表現がうまい。あと広告の街のグリッチー>文字の表現がかっこいいから今度真似する。

 

 

ちなみにだが、ここまでsora tob sakanaを絶賛しているからには、これを読んでいる人から見て当方はsora tob sakanaのかなりのファンなんじゃないかと思っている可能性があるが、実際のところそんなでもない。

ちょっと前にファーストシングル発表時の写真がツイッターに流れてきたがそれを見て、めっちゃガキンチョじゃねえかとか思ったくらいだ。

推しは山崎嬢(髪型が好き)なのだがその名前を知ったのはついさっきだしcdも一枚も買っていない(ラストアルバムだけ買う予定だが)。ある時sora tob sakana の楽曲knock knockをCMで観て髪がめっちゃ綺麗だったから記憶の片隅に残り、一昨年に放送していたアニメのハイスコアガールのオープニング曲new strangerがカッコよかったのでライヴを見たいと思った。

言ってみれば完全ににわかであり、でもだからこそこの人たちの活動をもっと観ていたかったなと。

 

 

あと上の文章ではsora tob sakanaはやむなく解散する感を出していたのだが勘違いの可能性がある。

アイドルの解散ライヴー>全員泣きじゃくる、という図式が当方にはあるのだが特に涙はなく終わるにあたって語られたコメントもなんか終わるけど特に言いたい行こっとはそんなになくて、でもラストライヴだし言わなきゃいけない雰囲気だし言っとくか、みたいな軽さだったのでとくに悲壮な理由のある解散ではないのかもしれない。

 

 

それと、sora tob sakanaの事務所はジズーというところらしいが、メンバーへのお便りは明日からは某養成所らしきところに送ってくれ、みたいなことが書いてあって、つまりまた下積みから始めるのかもしれないから別の形でメンバーの活動が観れるのかもしれない。sora tob sakanaがしれっと数ヶ月後に復活するとかだと当方は嬉しいけれど。

 

 

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