tfomとは東京のモジュラーシンセのフェスで毎年コンタクトでやっている。
モジュラー関連とライブの感想を書いているが、モジュラー関連に興味がない人は次の段落をまるっとスルーしていいと思う。
機材関連の細かい用語は説明してないしその手のことに興味がない人は全く理解できないと思う。
でtfomだが、いつもは5階の展示と地下2階のライヴの2会場だったのか今回は展示もライヴも地下とのことで、じゃあ結構狭いし期待できないかもしれないな、とか思って行ったのだがやはり期待できない感じだった。
展示はいつもの5分の一以下の規模だった。
アナログシンセのmoog dfamとミディコンのtoucheが安くなっていることを期待して行ったのだがtoucheは展示しているだけで安くなってはおらず、moogに至っては代理店であるコルグが来ていなかったので実機すら見れず。
elektronはあったのだがそれほど広くはなかった。円安の影響で高くなっていて、octatrackがちょっと前は18万くらいだったが今は普通に21万すると言う。3万アップは便乗値上げな気がするが当方は既に持っているのでどうでもいい。
欲しい人は新品よりも中古で買った方がいいかも。
多分新品同様のものが結構出回ってる。
octatrackは十年前に発売されたのにいまだに売れていると言うのはちょっと驚いた。その割に動画がほぼ上がってこないのは不思議だが。
お店の人に何かいいチュートリアルはないかと聞いたが帰ってきたのはdetalineとクックなんたらと言う有名どころだったので残念な感じに。dj機材として使えるらしいけどその方法を知らないので、「ありますか?」ときくと「絶対あると思います!」と返ってきて、ああ要するに知らないのね、とかそんな感じ。
他の展示は主にユーロラック系で、そういうのはモジュラー沼に沈みきった人が手を出すやつだと思うので当方はあまり興味がなくちゃんと見ていない。
意外なところではbitwigが展示されていたこと。
bitwigはdawだがfridというシステムでバーチャルにモジュラー構築ができるやつがある。たしかバージョン3くらいから搭載されたのだと思うが当方の持っているのはそれ以前なので斬れ味は知らない。興味はあるのだが、質問しておくのだったな。スルーしてしまった。
あと展示とは違うのだがセーラー服を着た人がいた。
リアル女子高生なのかコスプレなのかの判別はつかず。
厚手のストッキングを履いていたので男の可能性すらあるが判別は全くできず。
来場していた人はやたらと年齢層が高く、50歳以上が結構いそうな感じだったのだがそのなかにセーラー服はいい意味でかなり不思議な感じで、リアル女子高生ならそのまま突っ走って欲しいと思う。
でも日曜に制服とか、しかもあんなマニアックなイベントに来てるとかおかしいのでリアル女子高生だったとしても狙っていたのは間違いない。
ーーー 5/3 追記 : その女子高生の写真がツイッターに流れてきました。完全に男でした。
ライヴはバーカウンターがあるステージとフロアとの2ステージがあったのだがバーカウンターの方はほとんど見てない。elektronのmachinedrumがあった(初めて実物を見た)ことにちょっと感動したことしかおぼえてない。
コンタクトのメインフロアは前後の両方にステージがあり、今回はそのステージを交互に使うことでセットチェンジを挟まず間髪入れずに次のライブが始まる形式だった。
以下ライヴの感想。
坪口昌恭
フロアがオープンして一発目のアクト。
高いモジュラーシンセをなんとなく鳴らしてるだけという印象で特に面白くはなかった。ただ音楽の構成はしっかりしていて、地味目な音から豪華目な音へと遷移して行ったり単音のリフから複音のリフにしていくとか真似したいところもちょいちょいあった。
ただ個々の音は特にまとまりがあるわけでもなく音楽に芯がある感じではなかったので、この人はきっとモジュラーが使えるというだけでこういうフェス以外じゃ呼ばれないだろうな、とか思って聴いていたんだが後で調べてびっくり。東京ザビヌルバッハ(ジャズ系の超絶技巧バンドだったと思う)のピアニストらしく、実は超凄い人だということが判明。
道理で構成はしっかりしてるはずだ。
ていうかモジュラーはいいからピアノを弾いてくれ。そっちが聴きたい。
machina
美女でありモジュラー使いのアクト。直前の坪口氏のアクトに調性らしきものがなかったのに対し音楽的な音が入ってきたのでそこで引っ張られた。
しかし全体としては急激に盛り上がることもチルることもなく、よく言えば一貫した、悪く言えば抑揚の欠けた音楽だった。
主にバスドラが四つ打ちで鳴らされちょいちょいハイハットとかの金物が入り、たまにアブストラクトなボーカルが入る感じ。パーカッション以外では中音域以下の音だけで構成されていてストリングスは多分なかった。
リズムはちょいちょい変化するが音の印象は特に変わらない。常になんらかの音がなっていて途切れることがなかったのが理由か、もうちょっと振れ幅が欲しかったかなとか謎の上から目線の感想を抱いた。
ただmachina嬢は美女でありスタイルもいい(胸の話ではなく体のバランスが綺麗という意味)のでそういう人がライヴをしているというだけで観てられた。
もちろん音がつまらなかったら帰るんだが、超いいというわけではないというだけで音楽としてもいいのでライヴとしてよかったと思う。
numb
トリがSUGIZOだということはおぼえていたがその前が誰かということは完全に忘れていた。
なのでそこそこ面白ければいいか、ぐらいに思っていたのだがめちゃくちゃかっこよかった。
音は常に激しく無限に音が入り乱れ、いや乱れず制御されてしかも簡単には把握できない量の音を並べ、把握できたと思ったら次の展開に進んでいて飽きさせることがない。
低音を外し1拍目を落としたリズムをしばらく続けてから今度は強烈なバスドラとともに長めのベースをぶっ混んでくる。そこにさりげなくモジュラー製らしきスティック系と音が粘り気を持って挟まってきて地味な変化ながら耳をそばだたせてくる。
音は全音域をうまく使い分けていて、低音から高音までしっかり使った方が音楽として面白いということを教えてくれる。
観るべきところが多い。
ステージを見るとおっさんがモジュラーをいじっていた。
オールバックのメガネでやや太り気味のおっさんで、たまにいるのだがそういう人はかっこいいアクトを見せてくれる傾向がある。
何者だこの人?と思いタイテを見ると、numb、とある。
おかしいな、numbはこんな感じの人だったっけ。でも確か昔からかっこいい音楽を作る人だったし、いやでも見た目こんなんだっけ?とか思って後で調べたが昔の写真は出てこなかった。
代わりに子持ちのテクノアーティストの記事が出てきた。それによるとnumbは中3男子を子にもつ3人家族らしい。子供とは友達のように接し教えられるところは教えたり一緒に遊びに行ったりと、要するに家族の理想型の一つなのかなとかそんなことを思った。
そういう親としての経験があるのかこの時のライヴはとても、いや違うな。そういう注釈はいらない。
この日のnumbのアクトはめちゃくちゃかっこよかった。
モジュラーとか関係なしにまた観たい。
ベストアクト。
SUGIZO + hataken
SUGIZOというとルナシーのギタリストで、そういえばちょっと前のサンレコでモジュラー使いとして特集されていた。
その記事は読んでいないのでよく知らないが、モジュラーを使い始めたということはジョンフルシアンテ(レッチリのベーシストでテクノとしても活動もある)と同じコース?と思ったが、違った。
もしかしたらその側面もあるのかもしれないがこの日見たのはエフェクターとしてモジュラーを使うという珍しいやり方だった。
ライヴはhatakenのビートにSUGIZOがギターを乗せるというやり方だった。
hatakenはモジュラー界の重鎮だがモジュラーという語を差し置いて出てくる印象はない。
観たことがあったかどうかは忘れたが、とりあえずこの日はモジュラー感のあるテクノの音だった。
そこにSUGIZOのギターが響くがエフェクトがかかりまくっているのでややアンビエントな印象があった。
ギターエフェクターはよく知らないのだがきっとギターエフェクターだけではできないことをやっていたのだろう。知らんけど。
音の印象としてはフェネスのエンドレスサマーのような感じで、ギターの元の音がありつつもリバーブやディレイなどが強めにかかり常に鳴っている感じ。
フェネスとの違いといえば要所要所で超絶技巧がさりげなく挟まってくるところでそこはさすがだと思った。
ああいう演奏を魅せられるとギターをちゃんと練習したくなる。
本当のところをいうとSUGIZOがいなくてもhatakenだけで音楽として成り立っていたと思うのだがそこにSUGIZOのギターがなると一気にそっちが主役になる。存在感やばい。
ライヴが終わるとhatakenが「本日はご来店(ご来店なのか)ありがとうございました!特別ゲストのSUGIZOさんに大きな拍手を!!」と言ってSUGIZOを立てるも観客への会釈もそこそこに逆にhatakenを立てる感じで、それを今度はhatakenがSUGIZOを、しかしそれをSUGIZOがhatakenを、という感じでだいぶ腰の低い感じで、あんだけ良い演奏をしても偉ぶることが全くなくて、SUGIZOが少し好きになった。
あとこれは余談だが、メインフロアがオープンして適当に歩き回っていると片側のステージ、のちのSUGIZOが立つステージに人がずらっと10人くらい並んでいて、見るとなんと全員女子(多分全員可愛い)。
こんなモジュラーなんていうマニアックなイベントになんでこういう女子が!?machina目当てか!?とか思ったが多分SUGIZO目当てだったのだと思う。SUGIZOが好きでモジュラー音楽に耐性がある女子はあまり多くないがそこで謎の感動をおぼえた。
あとステージは照明があるとはいえ結構暗かったのだが、そのせいかSUGIZOはルナシーにいた時から見た目が変わっておらず、えええちょっとまじかよあの人何歳?と思って後で調べたらなんと52歳。あの見た目でかー。
それと完全に余談すぎるんだけど、その日はほぼなんも食べてなくて中でカレーとか売ってるのを期待していたのだがそういうのがなかったのが結構残念で空腹のままライヴを観ることになった。
あとペットボトルを持っていけばよかった。一応飲み物は禁止なのだがライヴの途中で離れるのはいやだし、手元に水分補給できるものが欲しかった。飲み物を売って回る人がいればいいのに。
そんなかんじ。
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