Mieko Suzuki & Claudia Rohrmoser
ドローン系轟音テクノ+手書きベースのVJ。

昨日のアクトに一つひどいのがあったので今度は警戒し、ノーガードでmutekを信用するのはやめにして下調べをしていった。

それでこのアーティストの音源を聴いたのだがそれほどピンとこない。

しかしVJは手書きベースだというのでそれを目当てで行った。

とは言えあまり期待はしていなかったので遅れていくつもりだったが図らずも始まる直前に着いた。

結論から言おう。

最初から観れてよかった。

すげえかっこいい。

キック音を全面に押したイレギュラーなドラムパターンと適度な隙間がありその隙間に残響が響く。

と思うとすぐに空間を揺らすドス黒いキック音が響く。

映像は音をそのまま絵にしたようにモノクロで、割れたレコードの破片のようなものがコマ落ちでぐるぐる回る。

かと思うといつの間にか破片は増え互いに無関係に配置され画面を埋めながら回り動く。

次第に回転が滑らかになり徐々に彩度の低い色が付いて動き続ける。

映像単体で見て面白いものかどうかは疑問だがこれがVJとしてこの音楽と合わさると催眠的なグルーヴが生まれる。

普通にクラブイベントのメインアクトとして招聘されてそうなクオリティで、これを見逃さなくてよかった。


machina & Ali M. Demirel
モジュラーテクノとグラデーションをベースとしたアブストラクト系VJ。
このアーティストは一度観たことがあり超かっこいいわけではなくそこそこかっこいいモジュラー使いだ。

なので安心して観れる。

そのはずだった。

最初はmutekらしからぬ普通のテクノで普通のメロディとビートで始まり直前のアクトと比べるとどうしても見劣りがする。

でもまああのアーティストがやばかっただけだしこのアーティストも悪いわけではない。

そう思えたのは残念ながら最初だけだった。

マシントラブルなのかもしれないが突然鳴り始めた低音が過剰な音量で止まらない。

モジュラーシンセだしそういうこともあるか、と思ったがどうやら止める気はないらしい。

さらに変化のないリズムパターンを数分にわたって使い回し続ける。

クラブにDJを見にいくと繋ぎの箇所で同じループが長めにかかるタイミングがある。あれを三倍以上の長さでアクトのあいだ常にやってる感じ。だいぶ辛い。

その状態のままモジュラーを放置し歩きながらなんか歌い始めた。

しばらく歩くとシンセの操作に戻り今度は無造作にキック音を八部刻みで鳴らすがそこにはなんの工夫も見られない。

しかしアーティストはそれを是としているようだ。

そのまま歌唱を披露しながら中央にあるバスタブに滑り込んでしばらくして音楽が受動的に徐々に収まる。

歌を披露したかったのだろうか。

だとしたら完全にキャパオーバーなので誰かと組んだほうがいいだろう。

 

Kyoka & Shohei FujimotoJP
ライヴかと思ったら映像作品。少し驚く。

ベストアクト。初日の池田亮二よりもいいかもしれない

kyokaさんは多分5回くらい観ているし今度こそ安心して観れるアーティストだ。

映像の人は知らないがちょっと前にコラボしてる人らしい。

二人とも壇上に現れることはなくその場にいたのかも不明だが会場の超いいスピーカーを使って幾つかの映像作品を45分間上映した。

映像は終始、赤と黒と白で構成され池田亮二とは別の切り口で情報をA/V作品化してる感じ。

脳の断面図を徐々にスキャンしているものを画面を4分割してそれぞれで別の部位を映している。

ちょっと前にkyokaさんは脳科学にハマっていたらしいのでその影響だろうか。

隙間の部分で何かを読み取っているような心電図のようなものが書き取られ、音はスキャンすることで発生しているようなノイズ。

ただしノイズと言っても妙に秩序があり何故か乱雑なノイズには聞こえない。

それが10分くらい続くが映像がかっこいいのもあり全く飽きない。

それが終わると大喝采がはじまりかけるが2作品目が始まる。

今度はビート混じりでいつものkyoka感が全面に現れる。

これが終わるとまた大喝采が起きかけてまた映像作品が始まる。

部分的に後ろから音が聴こえるところがあり、そこでスピーカーが360度であることを知る。

o-eastにそんなシステムがあったのか。

上の階に「関係者以外立ち入り禁止」のエリアがあったので、もしかしたらこのアクトのために特別にスピーカーを設置したのかもしれない。

最初の方は後ろの客席からしゃべり声が聞こえてきていたが2作品目あたりからほぼ聞こえなくなる。

そのぐらい集中力を集める作品だった。

この上映は長く感じたがそれは密度が高いからだ。

長期間かけて準備したのに違いない。関わっている人はこの二人以外にもいるらしく東大とベルリン大学とあと他何人かがクレジットされていた。

上映が終わると今度こそ大喝采が始まったが会場はまた別の作品が始まるような雰囲気を察知してか、喝采は何度かに分けて発生するという珍しい状態だった。

この作品のアルバムを出してほしい。

ByetoneDE
ラスターノートン直系のテクノとvjとレーザー。
この人を目当てにフルパスを買った。

のだが思ったほど良くはなかった。

いやカッコよかったのだが割とクラシックなテクノぽく聴こえた。

その分わかりやすく、自分の音楽制作に一番ヒントをもらったのはこのアクトだった。

キックを使って他の音を全てダッキングしたりその上からいかにもな電子音を乗せて埋め尽くしたりキックを細かく打ってベースの音の代わりにしたり。

この人にしてもkyokaさんにしてもベース音をかなり聴かせたい人でkyokaさんに至っては「聴かせたいのはベースで高音は仕方なく入れてる」と言い切るほどなのだがそれでもちゃんと聴きやすいように調整しているらしい。

全体のバランスを調整してベースが心地よく聞こえるようにする。それを無視して単に低音を大きくするだけだと昨日のクソアクトみたいになる。

byetoneは部分的に低音が大きすぎるところがあったのだがそれでもかなりかっこいいのがこのbyetoneだ。

NSDOS
ファミコンの画面みたいなものを体とマウスを使っていじるチル系のアクト。

どうやっているのかはよくわからないがドット絵のようなものにランダムに数値を入力しランダムな音を鳴らすというもの。

サイン派があったりパーカッシブな音があったりした状態にキック音を加えて、などをやっていたがラストまで見ると終電をロストするので途中で退室。

確か海外でファミコンをNESといいウィンドウズのコンソールをDOSというがNSDOSというアーティスト名はそこからきてると思う。内容もそんな感じだったし。

そのドット絵を見て、後ろの方から「アンダーテルっぽいね!」みたいなことを言っている人がいた。当方の目からするとアンダーテールみは全くない。きっと彼らの認識はドット絵=アンダーテールなのだろう。、、、認識かなり偏ってない?

 

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