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ね、それは確かには?」

 ラスティが我が耳を疑った。先ほど、とんでもないような言葉が聞こえたような気がする。

「宰相私が?」ニクソン メンズ 時計
「あら、不満ですか?」
「い、いえいえいえ! 滅相もございません!! ですが私の身分では、そのような事は畏れ多く」
「その事でしたら、この度の功績で階級を上げておきました。元が子爵だから、公爵は無理でも候爵なら空きがありますので」
「侯爵! 私が!!?」

 あまりの急展開にラスティの口が開きっぱなしになっていた。その背中を娼館長であった女性が叩く。

「なんて顔してるんだい! ちょっとはしっかりしなさいな、侯爵殿」
「は、はは」

 当のラスティは、乾いた笑をひきつった顔で行っていた。彼を見て、娼館長は手を彼の顔の前で振るも、ラスティは無反応だった。

「だめだこりゃ。こんなのが将来の宰相で大丈夫かい?」
「まあその辺はおいおい学んでいけばよいでしょう。ラスティは少なくとも、私が最も信頼できる人間の一人ですから。それに能力的には、十分満たしていると思うのですけどね」

 レイファンが苦笑しながら答えた。そして彼女は肝心の要件を伝えるのだった。

「ラスティ、飛竜の手配は?」
「はっ。ぶ、無事出来ております!」
「よいでしょう。同行する騎士は選べましたか?」
「はい。一名だけ適任者がいました」
「一名」

 その言葉に、レイファンの顔が曇る。

「一名だけですか。それはいくらなんでも少ないのでは? いえ、確かに相手に敵対心がないことを示すのに、五名以下の少数でと言ったのは私ですが」
「その代わり最高の騎士がレイファン様失礼、女王様を護衛いたします。どうか彼に万事任せてよいかと」
「私が安心して全てを任せられる者は、そういませんよ?」
「例えばラインなど、でしょうか?」nixon 店舗

 ラスティは無礼を承知でおそるおそる聞いてみた。だがやはりラスティの予想通り、レイファンの顔は沈んでいた。
 ブロッサムガーデン奪還後、ラインはどこへとなく姿を消した。レイファンが気がついた時には、もう既に彼はいなかったのだ。
 それから数日。レイファンは表面上に出しこそしなかったが、ひどく落ち込んでいたのをラスティは知っている。時に一人で泣いていた事も。
 だがそれから数日してレイファンの雰囲気は一挙に変わった。まるで少女が急に大人になったかのように、レイファンは先頭に立ち、物事を率先して進めていった。その様は頼もしくもあったが、ラスティにとっては寂しげにも見えた。
 とにかく、そんな彼女に対してラスティが問いかけたのは、残酷なほどの質問であったかもしれない。これはラスティが無粋だから聞いたのではない。聞く必要があると思ったから聞いたのだ。



「彼がいなくて寂しいか、と?」
「はい」

 ラスティの言葉はいたってまじめだった。それに反し、レイファンの対応は実に意外であった。ラスティに質問に対し、少し小馬鹿にしたように笑ったのだ。

「寂しいわけないでしょう? 彼はたかが一介の傭兵。今回の首都奪還作戦において多大な功績があった事は認めますが、それ以上も以下もありません」
「しかし」
「ただ、正当な報酬を与える前に姿を消されたのは悔やまれます。私は正しく働きを評価する統治者でありたいですから。さあ、それよりも私は出立の準備をいたしますから少し席をはずします。半刻後には出発するので、皆もそのつもりで」

 そう告げると、レイ

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