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石川のブログ

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エアリーの言う通りですね。先を急いで途中でこけては何にもなりません。アルフィリース、リーダーの貴女がそう軽率ではいけないと思いますが、どうかしましたか?」
「うーん」
カシオ デジタル
 リサの言葉も尤もである。こういう時に、実は一番冷静なのはたいていアルフィリースであった。アルフィリースは決断力もあるし、実際にミランダまでもが呆れるような大胆な決断をすることもあるが、集団を動かす時には基本は慎重に行動する。アルフィリースが大胆な提案をする時は、勝算が何かしらあることが多い。
 なのに今回に限っては、アルフィリースの言っていることは何か無理があった。それはリサでなくとも全員が感じていたことである。

「アルフィ、どうしたのさ? なんか今日のアンタ、変だよ?」
「うんやっぱりそうよね? どうしてかな」

 ミランダの質問にも、アルフィリースの歯切れは悪い。そのままずっとアルフィリースは浮かない顔をしていたが、彼女がどう考えても他のメンバーが言っていることが正しいのは、彼女にも分かっている。
だが、それとこれとは別の問題なのだ。
 その時、リサがぽんと肩を叩く。

「アルフィ、心配事があるならちゃんと吐き出しなさい? 沼地のような事は二度とごめんですからね」
「うん、わかったありがとう、リサ」
「で。何なのさ、心配って。」

 ミランダがアルフィリースの瞳を覗きこむ。アルフィリースはその瞳に恥ずかしそうに答えるのだ。

「うん、大したことはないんだけどね。なんだかこの土地は嫌な雰囲気がするからできればすぐに抜けてしまいたいの」
「嫌な雰囲気?」
ソーラー
 全員がそれぞれの顔を見る。こういう時のアルフィリースの勘はリサよりも敏感なので、その言葉に全員が不安そうな顔をする。そうなることがわかっていたからこそアルフィリースも黙っていたのだが、もはやそうも言っていられまい。

「だから、ここに留まるのは最低限の時間にとどめたいわ」
「それほど心配なら、何人かだけで買い出しに行くかい?」
「私が先行しましょうか?」

 楓が積極的に手を上げる。最近の楓は、こういう風にちゃんと自己主張をするようになっていた。これは大した進歩だと、アルフィリース達は感心している。やっと楓も仲間として打ち解けた印象だ。
 その楓の申し出だが、アルフィリースは首を振った。

「いえ、ここは全員で行きましょう」
「エメラルドもか?」

 アルフィリースの一言に、エアリーが疑問を呈する。さすがにエメラルドを同行させるのはまずいのではないかと、誰もが思う。
 彼らの意見を至極当然とアルフィリースは理解しつつも、その方がいいような気がするのだ。

「そうなんだけど皆一緒の方がいい気がするわ」

 その言葉に全員が納得したわけではないが、アルフィリースの言葉に全員が従うことにした。アルフィリースにしろ、その方がいい気がしただけで、確信のようなものは何もない。

「(なぜだろうあの町の近くには行かない方がいい気がする)」

 アルフィリースは内心でそう思いつつも、街に向かって歩みを進めるのだった。

 ほどなくして一行は街の中に入る。街は寂れており、大通りのはずなのに人はまばらだった。通りの規模からするとそれなりに賑わっているはずなのだが、良く見れば通りに並ぶ看板はどれも傾いたり、はげたりして、外からでは営業しているかどうかすらわからない。

「寂(さび)れた土地だな」
「そうだね。戦場にでもなったのかもしれない」

 ミランダがちらりと街を見たのは、壁を打ち壊されたように穴を開けられた建物。良く見ればきれいな建物な

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