カレンダーから感じる人生 #11-14 | けんた社長のひとりごと(ALS患者の日記)

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2019年3月に筋萎縮性側索硬化症(ALS)の確定診断。それからいろいろありました。これまでのこと。これからのこと。今起きてること。中年おじさんが話します。

 

カレンダーから感じる人生 #11-14

2019年3月、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された。そこから3年半が経過、病気の進行により徐々に体は動かなくなりました。

 

10月に入り急に寒くなってきて秋らしさを強く感じるのを通り越して冬を感じる状況ですね。

カレンダーに使われている写真も秋モードになって紅葉を見たくなってきました。

ここ10年、日常的に目に入るカレンダーについては、何となくこだわっていました。仕事のデスクの卓上カレンダーや社長室や自宅の自室の壁掛けカレンダーなど、特に壁掛けものは、美しく明るい風景写真のものを好んで選んでいます。

 

特にこの二年間は沖縄の美しい自然の写真のカレンダーです。季節感のあるものではないですが、南国の美しい海が明るい雰囲気にしてくれます。

 

この二年自分にとってカレンダーを見る機会が増えました。意識していた訳ではなく、ふと気づくとよく見ている自分がいます。

・仕事を休職したことで、以前はどんどん入ってきた日程で生活のリズムに抑揚があったけど、  

 休職後は訪問サービス(診療、看護、リハビリ、介護、入浴)以外、日程はほとんど入らなく

 なり、抑揚のある日常生活でなくなったので、あえて意識して日々の定例スケジュールも、カ

 レンダーも見るようにしています。

・体が動かなくなり、生活のほとんどをベットの上で行うようになり、外出の減少もあって、一

 年中エアコンの効いた空間で生活するようになり、季節感を感じづらくなっているので、カレ

 ンダーで季節を想像して季節感を失わないように心掛けています。

・病気で暗くなりがちな部屋の雰囲気を、南国の明るく美しい写真で、少しでも悪くならないよ

 うにしています。

 

カレンダーを見ると、ALSによって激変した生活、ガラリと変わってしまった人生を思い返すんです。考えるんです。そして、これからのことを思うんです。来月のこと、次のクリスマスのこと、次のお正月のこと、紅葉のこと、桜のこと、悲観的になるわけでもなく、ただただ、想像すると頭に情景が浮かんでくるですね。その時、どうしてるかな?

 

(このブログについては、自分の対応できる範囲の中で書かせていただいております。そのため、自分を含む個人、法人、団体、組織、などの特定につながるような情報は記載しておりません。ご了承ください。そのため、わかりにくい内容になる場合があります。)