6/15(日)、熊本県の山鹿市立博物館に行ってきました
博物館は西南戦争の激戦地、田原坂の丘陵地帯にあり、周辺に近づくと1.5車線の狭い道になりましたが、着いてみると広い駐車場があり、しかも結構車が停まっていました
今回ここに来た目的はチブサン古墳内部見学です
チブサン古墳は通常内部見学はできないのですが、土日祝日の午前10時と午後2時に各10名限度で見学の機会が設けられています
私は事前ネット予約の上、集合場所の山鹿市立博物館に伺いました 入口に近づくと、中から係の方がお二人出て来られて、私の名前を呼びかけられました どうやら今回の予約は私だけだった模様
係の方の車に先導され、細い道を進み、チブサン古墳の駐車場へ
駐車場の縁にはチブサン古墳のレプリカが設置されていました
見学会に参加しなくても雰囲気は分かります
ちなみに、熊本県の菊池川流域には日本中の装飾古墳の半分近くが集中しているとのこと この辺にはお絵描き大好きな古代人が住んでいたのかな⁇
「チブサン」って名前ですが、見方によっては目のようにも見える二つの円形が乳房に見えることに由来しているらしい 確かに真ん中には乳首のようなポツが描かれていますよね
ここがチブサン古墳の入口です 係の方に鍵を開けていただき、中へ 中は相当狭いので、かなりの覚悟が必要です 一番奥、絵が描かれた石室はガラスでカバーされていますが、ガラス前の位置から同時にしっかり見れるのはせいぜい2、3名というところでしょうか フルサイズの10名が参加するとあまりゆっくり眺められないかも知れませんね
ちなみに石室内の撮影は禁止ということでしたので、写真はありませんが、本物もレプリカのように、ちゃんと綺麗な色が残っていて、感動モンでしたよ
チブサン古墳内部見学は所要40分ということでしたが、他に参加者がいなかったので、そこまで時間はかかりませんでした
ガイドの方からは、この先、遊歩道を歩いて行くと、オブサン古墳まで歩けるとのお話がありました ご親切に案内しますよとまで言っていただいたのですが、申し訳ないのでチブサン古墳でお別れして、歩いてオブサン古墳へ向かいました
古墳自体は芝生で覆われているのですが、一歩離れると、普通に農地の間を歩くことになります 農家の方々は日々古代人と対話しつつ作業されているのかな…などと想像してしまいました
チブサン古墳もそうですが、江戸時代にはお産の神様として信仰の対象になっていたらしく、その存在は広く知られていたようです
この地は西南戦争の激戦地だったため、無教養な賊軍が石室の扉を外し、軍事利用していたそうです ここに限ったことではありませんが、熊本県内には賊軍の被害を受けた人々も多く、全国的には英雄扱いの西郷隆盛を未だに快く思わない人も多いようですね そんなわけで、損傷した扉は近くに別途展示されていました
チブサン古墳と異なり、こちらは自由に石室の中に入ることができますが、チブサン古墳ほど深くはありません また、鮮やかな壁面の絵もありません ただ、この二つの古墳を中心とするエリアは古代の息吹を感じることのできる場所でした