​​   1月24日水曜日、ビリージョエルの一夜限りのコンサートに行ってきました。
 前回の東京ドームにも行きましたが、あれからもう16年ですか?随分待ちましたね…しかも、前回は全国のドームを回るツアーだったと記憶していますが、今年は東京ドームの1回だけですよ。
 ということで、開門の5時半には会場に行きました。あまり待たずに結構スムーズに入場できました。S席1階スタンド、バックネット裏ダッグアウト寄り4列目なので、野球なら一番お高いブロックですかね…。コンサートでは、全景が見えるという良さはあるものの、やっぱりステージが少々遠いかなあって感じでした。
 ちょっとビックリしたのは、ビールの売子さんが回ってきたこと。実際周りの方で購入している方、いらっしゃいましたよ。
 開演は7時ということなので、15分前くらいにトイレに行けばいいかな、と思っていましたが、案内の方が、早めに席に戻るようにとしつこくアナウンスするので、30分前にトイレに並ぼうとすると、すでに長蛇の列でした。とは言え、30分あるのでとタカを括ってると、列が中々進まない。トイレの入口に着いたのはすでに7時。ビリージョエルは時間通りに始めそうなキャラなので、焦りましたよ。
 列が進まなかった理由は、そこが性別フリーのトイレだったからでした。いちいち扉開けて鍵閉めて…てやってれば、そりゃ男子トイレより時間かかりますよ。問題はここで何の誘導もなかったことです。ちょっと運営上手く行っていないって感じた最初のポイントです。
 私は、何とか7時3分に席に戻ることができました。席に着くと、すぐ照明が落ち、第九が流れ始め、焦ってしまいました。そして、いきなりの「My Life」。この曲、思い入れ強いんですよね。昭和のパワハラ時代、悔しい思いをした時、この曲が脳内再生され、何度救われたことか…。1曲目から号泣ですよ。



 

​   続く2曲目は「Movin’ Out」。
 実は、初めて観たブロードウェイミュージカルが
Movin’ Outなんですよ。初めてニューヨークに行った時、ミュージカルは観たいんだけど、何を観ていいか分からず、ビリージョエルの曲で構成されたミュージカルなら分かるだろうという理由で選んだのですが、楽曲の素晴らしさのみならず、歌やダンスのレベルから劇場の雰囲気までおよそ全てに魅了され、その後は、毎年のようにブロードウェイミュージカルを観に行っています。ちなみに、昨年はCovid19明けで久々でしたが、9月にMJとBack to the future を観ました。
 思えば、そのきっかけを作ってくれたのもビリージョエルだったんですね。
 会場が序盤盛り上がったのは、多分日本向けセトリと思われる「Honesty 」でしたかね。当時からメロディーが歌謡曲ぽくない?とか言われてましたもんね。
 その他、前半のハイライトは、ミックジャガーばりのマイクスタンド捌きを見せたローリングストーンズのカバー「Start Me Up」や「高音が出なくなって…。」的な前振りの弱音を吐いた後思いっきり高音を出してみせて、観客の声援と拍手喝采を受けた「Ann Innocent Man」あたりでしょうか。
 中盤は、個人的にはカラオケの定番である「New York State of Mind」、70年代の日本限定でたぶん一番有名な曲だったと思う「The Stranger」が続き、その後、聴き覚えのあるバスドラが響いて、まさか?の「さよならハリウッド」を演ってくれました。私にとっっては「My Life」とともに苦しい時いつも口づさんでいた神曲なのですが、たくさんのヒット曲に隠れてほとんど演奏されたことのない曲です。何度となくビリーのコンサートに行っている私ですが、生で聴いたのは初めてかも知れません。
 コンサートも佳境にさしかかりました。名曲「イタリアンレストランにて」。この曲を聴いていたので、実際ニューヨークがイタリアンレストランだらけでも全く違和感ありませんでした。
 そして、おもむろにピアノの前でハーモニカを装備。それだけで、もう聴衆は次何やるのか分かっています。「ピアノマン」、サビの合唱、事前にネットで、ちゃんと歌えるように練習して行きましょう!的な運動が展開されていたせいか、16年前より大きな合唱ができたように思います。たぶん、前回は、ピアノマンがオーラスだったような気がしますが、今回も、この曲で一旦終了しました。




 

​   アンコールは5曲。まさにロックンロール大会でした。2曲目の「Uptown Girl」で、これまでしぶとく座っていたみなさんもついに立ち上がり、スタンド1階の私の周りも総立ちになりました。
 3曲目、「ロックンロールが最高さ」では、相変わらずのマイクスタンドを振り回すパフォーマンスを見せてくれて、最後は高々とフリップしてくれましたよ。




 

​   オーラスは「ガラスのニューヨーク」。全く意味不明な日本語タイトルですが、当時はこういうの多かったですよね。それが、なぜかイメージに合ってるから不思議です😛…個人的には、このタイトル、好きでした。
 全てが終わったのは9時半頃。直前に行われたアメリカでのコンサートのセトリ情報と比べると、時間的にも長めだったと思います。大満足でした。一部の曲をバックメンバーが歌ったり、あのStranger の口笛もメンバーに委ねたりということもあったので、全盛期と変わらないパフォーマンスとまでは申しませんが、まだまだライブを引退すべきレベルではありません。
 そう言えば、今年ついにマジソンスクエアガーデンで毎月開催していたコンサートが終わってしまいます。なので、今年MSGでビリーを観るべく、昨年ガイドツアーに参加したのですが、アッパーデッキにペナントが2枚飾られていました。1枚には「Harry Styles 15」、もう1枚には「Billy Joel 140」と書かれていたんです。ハリーの15連続というのもすごいですが、何と言ってもビリーの140回は圧倒的。今年の卒業までには150になるのでしょう。
 ちなみに、コンサート終了後は、大きな会場では必ず行われている退場規制で待たされました。やっと案内されて、コンコースに出てみるとガラガラ。なのに地上階へ向かう階段は狭くてギュウギュウ。やっと出口を出ると、東京ドーム独特の風圧に吹き飛ばされて、転びそうでした
。もう少し上手く案内できなかったんでしょうか…。
 ところで、MSG以外のライブは今後も続けるようで、一安心です。数年前まではエルトンジョンとジョイントしてましたが、最近は、スティービーニクスやスティングと組んでスタジアムツアーやってますね。私はスティングとのジョイントコンサートに行く予定ですので、そのうち報告しますね。