昨秋に発行されたイギリスの科学雑誌

『New Scientist』で、

ちょっと興味深い記事があった。


アルツハイマー型認知症の研究で、

患者の多くはインスリンの分泌が

低下していることがわかっている。

「インスリンの分泌低下」というと、

糖尿病の代表的な症状(原因)。

従って、アルツハイマーは

代謝性疾患であり

「3型糖尿病」と名付けられるのでは・・・

とのことだった。


ちなみに、1型糖尿病の主な原因は

自己免疫の異常による膵臓の損傷だが、

2型の糖尿病は食生活などの

生活習慣と密接に関連している。

危険因子は肥満と喫煙と運動不足。


ハーバード大学の研究では

白米を玄米に置き換えることで

糖尿病のリスクが有る程度

抑えられることが明らかにされている他、

野菜や果物に多く含まれる

ビタミンやファイトケミカル、

フラックスシード油やエゴマ油、

魚油などオメガ3系の油の摂取は

アルツハイマーの発症率を抑える

とのデータがある。


玄米と野菜と魚・・・

これって日本の伝統的な食生活だ。

1977年に発表されたアメリカの

「マクガバンリポート」でも

日本食は長寿食と言われている。


まさにシンプルな食事が

複雑な病を遠ざけるのですね。