スーパーフードのご紹介
ダークチョコレート:「少量を食べ、高血圧予防」
チョコレートがスーパーフードだというのは意外かも
しれないが、ダークチョコレートに関しては
血圧降下作用が認めれれている。
ミルクチョコレートやホワイトチョコレートは、
それらが含む牛乳が健康に良いとされるポリフェノールの
働きを抑えてしまうので、スーパーフードではない。
ただし、ダークでも食べ過ぎは禁物。
1日当たりの摂取量は100g程度に留めたい。
リビングフードでチョコレート菓子を作る時は
rawココアパウダーかキャロブパウダーを使う。
キャロブパウダーはイナゴマメを焙煎したものだが、
ココアパウダーに比べて陽性なので、
冷えやすい体質の方にはオススメ。
味はほとんどチョコレートと変わりない。
お茶(紅茶、中国茶、緑茶を含む):「嗜好品→健康食品」
近年、単なる嗜好品としてだけでなく、血圧降下、
心臓疾患やがん予防など健康面でのメリットに
注目が集まっている。中国系アメリカ人のお茶の常飲者と
白人のコーヒーの常飲者とを比較した調査によると、
お茶グループで冠状動脈疾患を起こしたのは
コーヒーグループの2/3、脳動脈疾患は1/3に留まった。
何よりも嬉しいのは、お茶はゼロカロリーということ。
私の最近のお気に入りは、窓辺で育てている
フレッシュハーブを使ったハーブティー。
マクロビオティックをやっている時は番茶が
かかせなかったが、食事がかわるとともに
お茶の好みも変わるんだな。
オリーブオイル:「心臓病の少ないギリシャ」
料理にふんだんにオリーブオイルを使うギリシャ人には
心臓病疾患が非常に少ないことから、オリーブオイル、
中でも高品質のエキストラバージン・オリーブオイルが
注目されている。2006年にデンマークで発表された
研究結果によれば、癌予防に有効なだけでなく、
高血圧、動脈効果、便秘の予防にも効果的という。
オリーブオイルはリビングフードでは欠かせない。
オリーブオイルに限らず、リビングフードでは
様々なオイルを使い、それが味の一角となる。
もちろん、低温圧搾(Cold Press)を使って。
健康のことを考えると、オメガ3系の
フラックスシード油やエゴマ油もお勧め。
蜂蜜:「古代ギリシャのパワーフード」
傷の治療や肌荒れに効果があるとして重宝されてきた。
古代ギリシャのオリンピック選手は体力増進のため、
イチジクと蜂蜜を常食にしていたという。
抗酸化作用と殺菌作用、血糖値を抑える作用も
認められている。空気中の湿度を吸い込む吸湿性、
水分を肌に集める保湿性があるといわれ、
食用としてだけでなくフェイシャル・パックにも使える。
私の料理教室では、蜂蜜は使わない。
それは、厳格な菜食主義者の人は蜂蜜を
動物性食品とみなし、使いたがらないからだ。
個人的にも蜂蜜を買うことはないが、蜂蜜を
使うのであれば、質の良いものを求めるべき。
中には、砂糖水で薄めたものもあるから注意。
大豆/小豆:「婦人病予防と美白、保湿効果」
大豆には女性に嬉しいイソフラボン(骨粗鬆症、
更年期障害、乳がんなどに有効に作用すると
言われる成分)が含まれている。美白や保湿の
効果も認められていることから、イソフラボン配合の
美容液なども多く出回っている。小豆には老廃物を
排出するデトックス効果がある。
リビングフードでは、大豆や小豆も
浸水して柔らかくし、生で食べることがある。
でも、豆類は煮た方がだんぜん美味しいので、
私はリビングフードで豆類を使うことはあまりなく、
豆はマクロビオティックの料理で使う。適材適所。
シナモン:「糖尿病予防」
スパイスとして親しまれているが、実は血統や
コレステロール、血中脂質を下げる作用がある。
2003年のアメリカ糖尿病学会の学術誌に、
1日1gのシナモンを40日間摂取した結果、
糖尿病患者の血糖値と血中脂質が改善されたという
結果が報告されている。
スパイス類もリビングフードには欠かせない。
リビングフードは、湯気が立たないので、
ハーブやスパイスを使って香りを立てる必要がある。
天然鮭:「生活習慣病の予防」
鮭に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)、
エイコサペンタエン酸(EPA)などの脂肪酸には、
動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、また生活習慣病の
予防効果があるといわれている。骨粗鬆症を防ぐ
カルシウムや肌にうるおいをもたらすビタミンン群も
バランス良く含まれているため、女性にオススメ。
私は現在は100%のベジタリアンでないので、
極たまにシーフードを食べることがある。
でも、たまーにしか食べないと、
そのぶん味に敏感になっていて、
質の良いものでないと受け付けないことがある。