都会でクサクサしてくると、「田舎に行けば、
空気はきれいで食べ物は新鮮
健康的な生活を送れるだろうな~」と
田舎生活に憧れを抱くことがある。
(忙しさからの逃避思考)
しかし、アメリカでは必ずしも田舎で
健康的な生活が送れるわけではないということが
「カントリー・ヘルス・ランキング」で明らかになった。
ウォール・ストリート・ジャーナルの報告によると、
都市部ではかつて、環境汚染、犯罪、交通渋滞、
感染症などが問題視されていたが、
今では衛生状態も良く安全な地域が広がってきている。
一方で、地方では肥満率が高く、子供の肥満率は
都市部が30%であるのに対し、地方は36%。
実は、運動不足や喫煙者も地方の方が多く、
これに伴う、糖尿病や脳卒中、心臓発作、
高血圧といった疾病発症率も高い。
大気汚染や凶悪犯罪のほか、性感染症、未熟児、
過剰飲酒は都市の方が多いが、全体的にみると、
都市部の人の方が健康状態に関する自己評価が高く、
平均すると地方の人よりも長寿であった。
自殺件数は都市部が13件に対し、なんと地方は18件。
ただ、最も健康なのは、都市と地方の中間に位置する
郊外の住民で、一般的に健康評価が最も高く、
早死、未熟児、自殺、性感染症も最も少なかった。
実際に暮らしてみると、ニューヨークでは
レストラン内ではどこも喫煙NGになっているのに対し、
地方では喫煙コーナーと禁煙コーナーを
分けていないレストランすらまだ存在している。
また、ニューヨークでは自転車に乗る人や
歩く人(たぶん地下鉄やバスを使用)を見かけるが、
地方では歩く人を全くと言っていいほど見かけない。
というか、歩道もないので歩くと非常に危ない
・・・かと言って、スポーツクラブが人気かというと、
都市部のスポーツクラブは満員御礼状態で、
地方では閑古鳥が鳴いているところも・・・。
実はこの現象、私の身近でも起きている。
私は東京に住んでいて車を持っていない。
地下鉄の2駅ぶんくらい平気でテクテク歩いて移動する
郊外の母がたまに遊びに来るが、その時に口にするのは
「都会の人はよく歩くねー!」。
母は都心から1時間くらいの郊外に住んでいるが、
歩くのは家の玄関から車まで。あとは全部、車で移動
そして、会う度に「痩せなきゃ~」と言っている。
完全に運動不足で肥満気味
もちろん、どこに住んでも、
結局はその人の意識次第
健康に関する正しい情報を広めることが
なによりも大切なのかもしれないですね。