
一句目
不忍や
逆さ夜桜空に立つ
・ど素人から始める俳句生活 No.275より
不忍や/逆さ夜桜/空に立つ
しのばずや/さかさよざくら/そらにたつ
575の定型です。
季語は「夜桜」です。
「夜桜」は晩春の季語で、歳時記によると、夜の桜花のこと、また夜に花見見物をすることと、ありました。
最近はライトアップと呼ばれますが、遥か昔は篝火を焚いて桜を眺めたり、雪洞や提灯などで桜を眺めたそうです。
ちょっと、想像してみたけれど、実に趣の深い季語だなぁと思いました。
灯りの影の中に桜が幻想的に見える様子が目に浮かぶようです
句切れは上五の、不忍や/に強い切れがあります。
先日撮った夜桜の写真とコラボした写真俳句です。
【上五について】
上五に「不忍や」と場所の提示をするかどうか…
一句の構成に大きく影響がるあるので、少々悩みました。
かなり前に日記に書いたことなのですが…
場所+季語=季語の持つ意味を補強
する効果があります。
今回のような不忍池という地名は、関東近県の人には大体分かりそうな地名。
地方の方々には、分かる人とちょっと、縁遠い人もいる地名でわりとそこはリスクがあるのかと。
しかし不忍池は都内の桜の名所のひとつで、池に映る桜が美しい場所としてのイメージがあるのと、都会の喧騒の中にある桜、人込みの表情、会話、外国人観光客の姿など、多くの情報を補完してくれるので、とてもコスパのよい言葉として取り入れることにしました。
【中七について】
中七の表現で「逆さ夜桜」を使ったのは、もともと「逆さ富士」と言う言葉利用して、作った造語ですが、これを説明的と言われてしまえばグゥの音もありませんが、「逆さ富士」が湖面に映る逆さまな富士山の光景を持つように、「逆さ夜桜」も読んだ人には、あぁ逆さまに映る夜桜なのねと、光景が思い浮かぶ映像を持っている言葉だったので、思い切って使ってみました。
【下五について】
今回の句でいちばんに悩み処となったのが下五の措辞です。
ここは読む方によって、感じ方が別れる余韻となるため、ワタシがあーだこーだと語るのは、鑑賞を妨げてしまいそうなので、あえて触れずに皆様の鑑賞にお任せすることにします。
🔹🔹🔹🔹
と言うわけで、桜で俳句Week!、一日目は「夜桜」で一句でした。
明日もおたのしみに🌸
2026年4月5日 我ふたり
