俳句の季節感とは難しいもので、だいたい投句する場合は二ヶ月先を詠んだりしますよね。

本日は9月24日と言うことで、三冬の季語『寒昴』(かんすばる)に今、向き合っています。

ど~しても、『寒昴』の句を捻り出したくて、季語の感覚を身につけたいなぁと思い、歳時記を詠んだり関連する俳句を読んだりしてました。



『寒昴』(かんすばる) 三冬の季語


関連する季語に六連星(むつらぼし)、冬昴(ふゆすばる)などがある。


歳時記では『冬の星』の子季語として掲載されている。


『冬の星』の子季語には、他にも『冬銀河』や『オリオン』などがある。


画像引用元 フォトACさまよりお借りしました。


▶スバルという響きは日本語っぽくないけれど、実は古語辞典にも載っている由緒ある言葉。


▶枕草子の254段は『星はすばる。』という一節で始まる。


「星と言えば、すばる。」と、かの清少納言も認める、美しい星の筆頭格の星。


▶牡牛座の中にある、星団(プレアデス星団)の和名


▶ひとつにまとまる事を意味する=統べるという動詞が変化して=すばる、となったとか解説されている。


▶夜空によく見えるのは、1月~2月頃、空の高い位置に昇るのでオススメ


10月くらいから東の空に昇り始めるため、シーズンとしては10月~2月ということになる。


▶見つけ方は、まずオリオン座の三ツ星を見つけて、そこから右上↗️へ視線を上げていくと、チラチラッと光る星の塊があり、それが昴らしい。


▶昴と言えば同名の自動車メーカーも有名で、エンブレムには昴を模した星が使用されている。



と、まぁ昴を整理するとこうなるわけだけど、いつも季語の事を考えていて思うのは、普通の意味が知りたいんじゃなくて、ここから先っすよ( ̄□ ̄;)!!


問題なのは。


季語としてどう扱われていて、どんな世界観を詠んだ句があるのかを知りたいわけで、僕はそんな時に俳句サロンというサイトの俳句を読ませて頂いております。


で、ですね詳しくは、「寒昴の俳句」で検索して欲しいのですが、一句だけ引用させて頂きたい句がございまして、ご紹介です。


津田礼乃さんの句


寒昴さらなる旅の始まりぬ

俳句引用元 俳誌Salonより引用しました


上五に『寒昴』という季語があります。

俳句は縦書きなので、『寒昴』が上五にあると、より見上げるような効果がありますね、まず見上げる寒昴。

そして、続く中七~下五にかけて、さらなる旅が始まったと詠まれています。

始まりぬの『ぬ』は、完了の助動詞『ぬ』の終止形で、確実に始まったとの意。

この旅は、単なる旅なのか?

と思って読んだ時、やっぱり人生の旅路のような気持ちがしてきますよね。

きっと、これまで生きてきた人生も順風満帆ではなかった筈です。

だけど、こうして今も生きている。

凍てつく寒い夜に先の展望も見えないけれど、空には厳しい寒さを耐えて道標となる寒昴が輝いているではないか。

そう上を向いた時、私の人生の旅路はここからさらに伸びてゆくのだ。

と言う自分に言い聞かせるような、あるいは密やかな決意のような、とても力強い一句だと感じました。

この句の『寒昴』では、「希望」とか「決意」の星として捉えられていて、光景は冷たい冬なのに、どこか「熱い」一句で、その落差が見事な俳句ですよね。


まとめ


▶『寒昴』は、青白い光を放つ美しい星の集まりが、一般的な意味。


津田礼乃さんの句から学べるように、『寒昴』には上を向こうとか、厳しい寒さを耐える星のようなイメージも取り合わせとして素敵だなぁと思いました。



表面的な季語の意味だけではなくて、深いところにあるイメージに想いをのせて詠みたい季語、それが僕の考えた『寒昴』です。


みなさんが考えた『寒昴』のイメージも良かったらコメントで教えて下さいね。


2026年9月24日  我ふたり