『球場の外へ歓声月見草』     我ふたり

・ど素人から始める俳句生活~作品No.15


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月見草は、いまの時期5月半ば頃から6月にかけて道路の路肩などに咲いていて、近年、その勢力が増しつつあるように思われる。


月見草も野生化して、生存競争を生き抜くために、数少ない生息地で苛烈な陣取り合戦を強いられているのかも知れない。


風に吹かれて揺れているさまは、陣地を勝ちとったど~と言う、彼らの雄叫びのようなような気もするのだ。


そんなことを思っていたら、俳句にしてみたくなって、最初に作ったのは以下の句だった。


◇ 生き抜いた月見草へ夜半の風


しかしですな、どうも出来映えが気に入らない。


生き抜く月見草は、どう考えてもベタな表現だと思うし、夜半って、月見草の季語の中にある情報だし、風もなんなら、月見草と言う季語で想像がついてしまう。


と言うことはだ( ̄□ ̄;)!!💦


この句で添削されて、残るのは月見草しか残らないのではないか💦と考えた!


なので、推敲して以下の句に落ち着いた。


◆球場の外へ歓声月見草


月見草の情報から、時間帯は夜となる。


そこへ球場が出てくれば、おのずとナイター試合になるだろう。


野球のような気もするし、サッカーのような気もするが、試合運びの度に歓声が上がり、スタジアムからは、どっと大きな声が沸き上がる。


スタジアムの周辺には駐車場や花壇などが見受けられるが、そこに月見草も寄り集まるように咲いているではないか。


小さき花は、常に風に揺れているものではあるが、今宵、ナイターの夜は、歓声の大きさによって揺れている。大地を轟かせるような大歓声に揺れている月見草がいる。


そうやって眺めて見ると、月見草が集まっているさまも、大歓声を上げている観客のようにも見えてくる。


勝利を掴んだ、生存競争を勝ち抜いた勝利の雄叫びを上げている命の躍動を感じずには居られないのだ。


と言う、思い入れで詠んだ一句であります。


通しNo.が前後してしまいました。


こちらの句は、noteの日記。


夏の季語帳に発表した句です。


note 夏の季語帳 月見草より