先週末は、私が勤めている福祉の会社の全体研修会でした。
そこで福祉を専門にされている大学教授のお話を聞きました。
その中で紹介された、ある県でのサッカーのエピソードがずっと心に残っているので紹介します。
・発達に課題のある子が地域のサッカークラブに入り、みんなと一緒に練習していた。
・クラブの子ども達も彼の特性を理解しながら、楽しく過ごしていたらしい。
・ でも、勝ち負けが大事な試合になると、彼はどうしても出場できなかった。
・そんなある日、子ども達がワイワイしながら言った。
「〇〇さんは出来ないこともあるけど、スローインめっちゃうまいよ!」
「じゃあスローイン任せたらいいんじゃない?」
・その後、彼はスローイン専任として実際に試合で活躍していくこととなった
話を聞いていて、その場の空気まで目に浮かぶようでした。
排除するんじゃなくて、「できること」をちゃんと見つけて、信頼して、任せる。
そんな発想が自然に出てくる子ども達の姿に、胸が熱くなりました。
同時に、ちょっと恥ずかしさも感じました。
私たち大人は、こんなふうに柔らかく考えられているだろうか。
「そんな役割はないから」「前例がないから」と、
無意識に型にはめてしまっていないだろうか。
福祉の現場では、制度や担当、対象といった“枠”がどうしてもついて回ります。
「この人は対象外」
「この人には難しそう」
そんなふうに、一人ひとりを丁寧に見る前に、枠の方を優先してしまうことがあります。その結果、本人が自信をなくして、本来の力が眠ってしまう。そんな場面を、私はこれまで何度も見てきました。
でも、子ども達の「スローイン専門」という発想は、そんな枠を軽々と飛び越えていました。 “無い役割なら作ればいいじゃん” “できることを活かせばいいじゃん” そのシンプルさに、ハッとさせられました。
福祉の世界は制度ありきのことも多いけれど、制度外の人を支えるには横のつながりが必要だし、無い支援は作っていくしかない。 点の活動を線に、線を面(網)にしていくこと。 それが、こぼれ落ちてしまう人を支える力になります。
今回の話を聞いて、改めて思いました。
「なんでダメなの?」
「やってみたらいいじゃん」
そんな気持ちで、もっと自由に、柔らかく、仕事を作っていきたい。 制度や枠に合わせるんじゃなくて、目の前の人に合わせて支援を組み立てていく。 そのために必要なら、みんなで相談して、形がなくてもまず動いてみる。
まずは今日から。
自分の感性を信じて、沢山の人と連絡を取って、相談して、連携して、楽しく動いていこうと思います。