31ページから38ページまでありますがここでは近代家族とジェンダーを抜粋します
近代家族がなぜジェンダーのもんだいとなるのか?
40歳のときにあなたはどのような暮らしをしていると思いますか?
大学の授業でこう質問すると男子学生は大抵仕事について女子学生は結婚生活に絡めて答えてくれます
女子学生の答えはこんな感じです
結婚退職して子供どもは2人下の子が小学生に入ったのでパートに出たところ
または
私は結婚願望が無いので独身で仕事をしています
たとえ仕事をしているとしても女子学生は結婚について必ず触れます面白いですね
男子学生が結婚の話をしないのは結婚して妻と子供がいて幸せに暮らしていることが大抵前提になっていて
当たり前だからなようです
(たまに熱く結婚生活について夢を語る男子学生ももちろんいますが)
現実を見てみると現在日本で30代後半の男性の3人に1人は独身で女性でも5人に1人は独身です
生涯未婚率(一生結婚しないとされる人の割合(50歳の未婚者で算出します)
は男性で2割弱、女性でも1割ですから皆が結婚するとは限りません
これはここ10年から20年に急激な変化でそれ以前は(ほぼ全員が結婚する)ことが当たり前だと思われていました
女性は必ず(主婦になること)男性は(一家の大黒柱になること)を前提に生きてきたのです
英語で男性をBread winner(ブレッドウィナー) パンの紡ぎ手と言うことがありますか夫は賃金を稼ぎつまり妻に対しては夫、子供に対しては親として一家の大黒柱、世帯主であり家父長である立場として
対外的に家族を代表してきたのです(家父長とは家族を代表する立場で日本の家族制度においては(家)と結びつけられて考えられてきた用語です
またフェミニズムにおいて
年配の男性は権力を握るシステムのことを家父長制とよんで
女性抑圧の鍵を握る概念として考えられてきました
しかし実はこのような家族のあり方は日本では100年ほどの歴史しかもたない新しい現象です
この新しい現象である家族を(近代家族)と呼び、
近代家族はこの近代社会に適合的に作られてきています最も正確に言えば近代社会に置いておける家族や市場や国家は同時期に作られお互いに関連しあって変化してきました
ジェンダーは家族や近代社会のシステムと深く関わって作られていますから近代家族はジェンダーの中心的な位置を占めることになります
近代の成り立ちは、
欧米では市民革命、
特にフランス革命から始まったと考えられることが多く日本では江戸時代の後期に基盤が作られ明治維新から始まると考えられることが多いです
かつては第二次世界大戦後から近代が始まると考えた論者もいましたが、
今では明治維新を近代の始まりと考えることが一般的になっています
面白いですよねでもまだこれは入り口なんですよ
ここではユニット4ユニット5ユニット6となっていて
ユニット4は近代家族やそこに見られる男女の関係はどのようなものであるのかについて考えています
特に女性が主婦になるとは何を意味するのでしょうか
ユニット5は近代家族を支える様々な物語について検討します具体的には恋愛、母性、家庭をめぐる物語について考えてみましょう
ユニット6は近代家族のあり方が生むさまざまな不平等や抑圧をなくしてジェンダーや life styleに中立な制度はどのようなものかについて考えてみたいと思います
読めば読むほど難しいですね~꒰。・ω・`;꒱*:・
第二次世界大戦が近代文明を持ち上げて近代社会が女性社会進出の機会になったのは言えてますね
おっとこれは次回の第3章ユニット7労働とジェンダーに出てきますね笑
そう言えばこれ知ってます
台湾の大学生が作ったセイヨウマツで、リアルゴジラだって꒰*´艸`*꒱