DH side



シャンパンを勧められたけど。酒は弱いからって断った。いや、車でシャンパンって...代わりにペリエをもらう。やたら喉が渇くから


『あの...』


声が掠れてしまった...はずぃ...何でしょう。気にもせず。皇太子らしく。優雅にシャンパングラスを傾けている


『ヒ...ウニョク王子は...お元気ですか...』


ふっと口角をあげる。ヒョクチェで構わないよ。君にはそう名乗っただろうから...あ、はぃ...


『元気ですよ』


って言いたいところなんですが...え...急に皇太子の表情がくもった


『少し前から。寝込んでましてね』


え...それって...俺んちで泊まってから...?何か。合わないものでも、食べさせちゃったかな...あ


『病気ではないので、ご心配なく』


病気じゃない...?でも。ある意味、病気なのかもしれません。は?


『恋の病です』


恋の病!?


『弟は。あなたに恋をしてます』


はっ!?さすが。皇太子。淡々と言葉をつなぐ。弟にとって。おそらく、初めての恋です


『本人は、まだ自覚してないようですが...』


はぁ...心臓がばくばくする。ヒョクチェくんの、笑顔がうかぶ


『弟には、何かと寂しい思いをさせてます』


兄として。応援してあげたい。キュヒョンから話しも聞いて。あなたは信用できると思っています


『ですが...』


皇太子が。言葉を切る。表に立つことはないとはいえ。弟は王族です


『あなたに。その覚悟はありますか』


覚悟なんて...そんな...




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※きのーの更新です