DH side
翌朝。ヒョクチェくんは。オンマが作った朝ごはんを。おいしい、おいしいと。にこにこしながら、きれいに完食して。惣菜を山のように持たされて、帰っていった。その日のうちに。キュヒョンさんを通じて、お礼の言葉が。後日。どっしりとした、高級韓方ドリンクセットが届いた
そろそろ。皇太子御一行は、帰国の途につくらしい。その前に、顔を見せに来てくれないかな...忙しいかな...帰ってしまったら...もう...会えないんだろうか...
帰り支度をしていたら。いつかのように、黒塗りのリムジンが横づけされた。キュヒョンさんに促されるまま、車に乗りこむ。よかった。最後に挨拶ができる。そう思っていたら。車は、別荘とは反対方向に走ってゆく。どこに行くんだろう...いまさら、何をされるわけもないだろうけど...もしかしたら。違う場所に移ったのかもしれない
『降りましょう』
キュヒョンさんに続いて、降りてみると。さらにでっかいリムジンが停まっていた。もちろん、黒塗りの。そのドアが開く
『どうぞ』
相変わらず、無表情で。さすがに腰が引けたけど。意を決して、乗りこんだ
『すげ...』
座席というより、もうソファだ。しかも革張りの。サロンカーってゆーのかな...物めずらしくて。きょろきょろしていると
『わざわざ来てもらって。申し訳ありません』
穏やかに、片エクボをへこませる。半端ないオーラを纏った、そのひとは...
『弟が、大変お世話になったそうで...感謝します』
テレビで見るより、はるかに麗しい。ヒョクチェくんのお兄さん。いや。イトゥク皇太子、そのひとだった
@superjunior
※画像お借りしましたm(_ _)m
※きのーの更新です