DH side



当然のごとく。丸ごと。洗ってあげて。慣れてるのか、変に恥ずかしがらないし。人形だと思えば何とかなった。そうゆう趣味はないけど。髪の毛を乾かして。めったに使わないドライヤーで。俺はいま短いから。ほっとけば乾いてしまう


『ヒョクチェくんは、ベッド使って』


狭くてごめんね。俺は、床にマットを引いた。キュヒョンさんからの指示を。もう一度、確認して...と


『おやすみ』


おやすみなさい。部屋の電気を消す。しばらく、様子を伺ってたけど。なかなか寝息が聞こえてこなくて。もぞもぞと、身じろぐ音がする


『眠れない?』


ん...声をかけると。返事にもならないような、か細い声がした。急にさみしくなったのか...ひとりで知らないところに泊まるなんて。滅多にないんだろうしな。どうしよう...いまからでも。キュヒョンさんに、連絡したほうがいいんだろうか...


『ドンへさん...』


ん?手...つないでも...いいですか...手?いいよ。でもな...このままだと、やりづらいよな


『そっちにいっても...いいですか...』


こっち?そうだな...そうしようか。マットは広めだったから。毛布だけ足して。並んで寝転がった。手をつなぐと。腕に。そっと体が寄せられる


『あったかい...』


そ?眠れそ?ん...頭をなでてあげてると。すうすうと、穏やかな寝息を聞こえてきた。よかった...ほっとしたけど。なかなか寝つけずにいた




《つづく》



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