『ハルモニ!』


おや。青ずきんかぃ。よく来たね。飛びついた青ずきんちゃんを。ハルモニがやさしく受け止めます


『はぃ。これ、オンマから』


まぁ。ありがとう。嬉しいね。たくさんあるから、青ずきんも食べるかい?いいの?もちろんだよ。さぁ手を洗っておいで


『でも...帰るのが、遅くなっちゃうと...』


暗くならないうちに帰ってきなさいね。笑顔で送り出してくれた、オンマの顔が浮かびました


『それなら、うちに泊まるといい』


オンマには連絡しておくから。ほんと!あぁ。だから安心おし。青ずきんちゃんのずきんを整えながら。おや...?


『今日は、お供がいるんだね』


青ずきんちゃんのエプロンの端を。しっかりつかんだ、ももちゃんを目に留めて。うん。この子、ももちゃん。森の中で、道に迷って泣いてたの。おやおや。それは大変だ。ハルモニが。ももちゃんの前に、しゃがみ込みました


『おうちはどこ?』


ハルモニは、にこやかに話しかけましたが。その大きさに萎縮したのか。ももちゃんは、ついっと後ずさって。青ずきんちゃんの後ろに、隠れてしまいました


『どうしたの?』


青ずきんちゃんが。ももちゃんの小さな頭を、やさしく撫でました。ほんとに...ハルモニなの?か細い声で


『お耳もお鼻も、ちがうよ』


そういわれれば、そうだけど...確かに。ハルモニの耳は、短くて。鼻は大きく、上向きです。でも。青ずきんちゃんはやっぱり、細かいことにこだわらない性格でした


『でも、ハルモニはずっとそうだもん』


それに。やさしくて物知りなんだよ。ん...


『手を洗って。うがいして。お菓子もらお』


うん!お菓子につられたももちゃんは、元気に返事をしました




《つづく》



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※ハルモニの種族はブタウサギです←わかるひとは挙手

※おかしいな。なかなか終わらない...

※きのーの更新です