https://ameblo.jp/liuroom/entry-12749262439.html

※ウネ双子設定です。弟ドンへは留学中



****************



ヒョクチェ side



帰ろうとしたら。校門のあたりが騒がしくて。やな予感がした。まさか...気づかないふりをして。通りすぎようとしたら


『よぉ』


やっぱり...人垣の向こうから、声をかけてきたのは。リョウクの前の学校の先輩で。確か...ジョンスとかゆー。そして...恋人でもある...らしい。一応、ぺこっと頭を下げると。にこやかに、片えくぼをへこませて。近づいてくる


『リョウクなら、レッスンですよ』


知ってるよ。だよな...たぶん、迎えにきたんだろう...それなら俺には用はない


『じゃぁ...』


曖昧に。その脇をすりぬけようとしたとき


『君は』


リョウクのことを。よく知ってるようだね。は?きれいな顔から。さっきまでの、温和な微笑みが消えている


『まぁ...』


後輩なんで。それだけかな。は?さっきから、思わせぶりな言い方ばっかしやがって...


『何で、君たちは...』


双子の兄弟だって。話さないのかな。リョウクに。え...やわらかくも、鋭い眼差しが。俺をとらえた


『何で...それを...』


ふっと。口角を上げて。似てるよ。二卵性なんだろうけど。よく似てる。ふたりとも。そんなこと...言われたの、はじめてだ...


『ドンへから。この学校に、双子のヒョンがいるってのは聞いててね』


はじめて会ったとき。すぐにわかった。何でかわかる?さぁ...


『リョウクを見つめる目が。そっくりだったから』


え...リョウクと一緒にいるときの。ドンへの顔が、頭に浮かんだ


『ドンへにも言ったけど』


リョウクは俺のものだ。ぽんっと俺の肩を叩くと。そのまま、校舎に入っていった。軽く、叩かれたはずなのに。ずん、と。そこだけが。重くなった気がした




《つづく》



@leeteuk

@Instagram

※画像お借りしましたm(_ _)m

※きのーの更新です