※ウネ双子設定です。弟ドンへは留学中
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ヒョクチェ side
帰ろうとしたら。校門のあたりが騒がしくて。やな予感がした。まさか...気づかないふりをして。通りすぎようとしたら
『よぉ』
やっぱり...人垣の向こうから、声をかけてきたのは。リョウクの前の学校の先輩で。確か...ジョンスとかゆー。そして...恋人でもある...らしい。一応、ぺこっと頭を下げると。にこやかに、片えくぼをへこませて。近づいてくる
『リョウクなら、レッスンですよ』
知ってるよ。だよな...たぶん、迎えにきたんだろう...それなら俺には用はない
『じゃぁ...』
曖昧に。その脇をすりぬけようとしたとき
『君は』
リョウクのことを。よく知ってるようだね。は?きれいな顔から。さっきまでの、温和な微笑みが消えている
『まぁ...』
後輩なんで。それだけかな。は?さっきから、思わせぶりな言い方ばっかしやがって...
『何で、君たちは...』
双子の兄弟だって。話さないのかな。リョウクに。え...やわらかくも、鋭い眼差しが。俺をとらえた
『何で...それを...』
ふっと。口角を上げて。似てるよ。二卵性なんだろうけど。よく似てる。ふたりとも。そんなこと...言われたの、はじめてだ...
『ドンへから。この学校に、双子のヒョンがいるってのは聞いててね』
はじめて会ったとき。すぐにわかった。何でかわかる?さぁ...
『リョウクを見つめる目が。そっくりだったから』
え...リョウクと一緒にいるときの。ドンへの顔が、頭に浮かんだ
『ドンへにも言ったけど』
リョウクは俺のものだ。ぽんっと俺の肩を叩くと。そのまま、校舎に入っていった。軽く、叩かれたはずなのに。ずん、と。そこだけが。重くなった気がした
《つづく》
@leeteuk
※画像お借りしましたm(_ _)m
※きのーの更新です