ヒョクチェ side



『今日はよろしくな』


小声で。ぽんっと。肩を叩かれて。あ、はぃ...キム部長が出かけて行った。きっと。外回りして。そのまま、直退するんだろう


《そのうち食事でも》が。現実になってしまって。ドンへは。どきどきする。なんて頬を染めて。それでも、どこか楽しそうで。俺は...ちょっと胃が痛い...


《ジョンスヒョンのとこに寄るから。直接いく!》


いつのまにか。ヒョンって、呼ぶようになって。ドンへと。先に待ち合わせるつもりだったけど。カトクが来て。場所の説明を、くどいくらい細かく送った。迷わないかな...大丈夫かな...


会社を出るときに。ドンへに、改めてカトクした


《そろそろ向かうけど。大丈夫か?》


《大丈夫!》


即レスがきた。まぁ、何かあったら連絡くるよな。まだ時間あるし。なんて思ってたら


《着いたよ!》


まじか...はえぇな...あわてて待ち合わせ場所へ向かう。 部長はどうだろう。特に連絡はない。念のため。キム部長の写真は、見せてあった


《部長っぽいひとはいる?》


《うん!一緒にいる!》


は!?


《きれーなひとだから。すぐわかった》


部長...一言あっても、いーんじゃないですか...お前が遅すぎるんだって。怒られそーだな...


『ヒョク!』


その声に振りむくと。たたっと駆けてきて。ぱふっと抱きついた。お、おぃ...部長の前で...思わず引き離そうとしたとき。その向こうに見えた。やわらかい眼差し...え...


『ジョンスヒョン!?』


隣りにいた、キム部長が。けけっとわらって


『こいつ。俺のダチ』


えぇぇぇぇぇぇ...ジョンスヒョンが。困ったように、片えくぼをへこませた



《つづく》



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※きのーの最終更新です