ドンへ王子は、直ぐに王様に注進しました。我が国は、隣国に謀られておりますと
『謀られたとは...人聞きの悪いことを口にするでない』
は...?ウニョク王女は。生まれたときから、王女として育てられておる。その王女を、妃として迎えたのだ。何も問題もあるまい。し、しかし...
『それでは...世継ぎが...』
はん。王様が鼻で笑いとばします。其方が、その様なことを申すとは...何やら、おかしなものを。別邸に飼っているのを、知らぬと思うか。で、ですが...
『世継ぎのことなど、案ずるでない。婿に行った第一皇子の、第二子を貰い受けることで。話はついておる』
そ、そこまで...可哀想に。其方が寝込みを襲ってから。食事も取らず。部屋から出て来ぬと言うではないか
『王女の好むものでも届けて。機嫌をとって参れ』
これは王命ぞ。王子は。拳をぐっと握りしめました。謀られたのは...吾ひとりと云うことか...
ウニョク王女は、いつしか。変わり者と、囁かれるよういなりました。姫の嗜みとされることは、尽く不得手で。連れてきて侍女以外とは関わらず。いつも襟の高いお召し物で。王子がつれなくしても、微笑んでばかりで...
それもこれも...男だからか...
男でも良いなら。何も、リョウクを。日陰に置くことは、なかったではないか
それなら...こちらにも、考えがある
ドンへ王子は、嫌がるリョウクを説き伏せて。執事見習いとして、城に招きました
それから度々、城内では。ドンへ王子とリョウクが。共に過ごす姿が、見受けられました。そんなふたりを目にしても。やっぱりウニョク王女は、微笑んでいるのでした
《続》
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