キュヒョン side



転がってるドンへヒョンを、ベッドに寝かせて。湿布をもらってきて、貼ってやった。背中と尻んとこに。なかなかのアザができていて


『いて!』


ひ!つめて!大袈裟だな...改めて部屋を見まわすと。子どものパーティーみたいに賑やかに、飾りつけられている


『で。脚立から落ちた。と...』


バカですか。頭でも打ったら、どうするんですか。拗ねているのか、恥ずかしいのか。うつ伏せになって、布団に顔を埋めたまま。微動だにしない。まったく...湿布の上からつつくと


『て!』


な、何すんだよ!予想通り、とびおきて。何で、涙目なんですか。こんなことで...


『だって...』


サプライズしよーと思って...俺、金もセンスもないから。気のきいたことなんて、できないし。はじめてのクリスマスだから...何かしたくて...ここでもたのしめればって...


やっぱり、そのつもりだったんですね。俺に黙って。隣りなのに。ガキっぽいことこの上ないけど。俺は、そのヒョンの気持ちがうれしかった


『少し休んでください』


俺も手伝いますから。でも...それじゃ...ぐちぐちと口をとがらせる


『ふたりで過ごすためなんでしょう?』


だったら、ふたりでやるべきでしょう。きゅひょな...ほんとに...いつまでも子どもみたいに...あ...チキンなんてはペダルするとして...


『シャンパンは俺が選びますからね』


あ。俺、買ってあるよ!自慢げに取りだしたのは...ヒョン...それは、シャンメリーと言ってですね...でも...ヒョンには丁度いいか...



《つづく》


※本日のラインナップ