それからシウォンは俺に対する好意を隠さなくなった。もともとスキンシップはおーかったけど。それは誰にでもであって。肩を抱いたり。髪をなでたり。それにドンへが絡みたがって。暑苦しくて仕方ない...
そーいや。何で俺なんだろ...
シウォンにしろ。ドンへにしろ。日常的に告られて。選び放題なのに
ドンへのあれは。まぁ冗談だと思うけど。冗談とはいえ。キスまでしちゃったし
シウォンとも...しちゃったけど...
ふと。となりに立つシウォンを見やる。よくうごくくちびる。凛々しくて。艶やかで...
『ヒョクチェ?』
そのくちびるが自分の名前を呼んだ。あ...
『何?』
な、何って...何も...あわてて顔を背ける。その耳元で。もしかして...
『キスしたいって思ってた?』
ば...ばか!そんなわけねーだろ!低めの声が身体に響いて。ぞくっとする
『俺はしたいけど』
シウォンの指が。くちびるをなぞる。し...シウォン...
『オレも!』
とびつかんばかりに。ば...ドンへ!
『何でお前もだよ』
『シウォンばっかりずるい!』
『ずるいって何だ』
『オレだってヒョクとちゅーしたい!』
『何でだよ!』
頼む...話しをややこしくしないでくれ...
《つづく》
※きのーの最終更新です