『明日は朝からジムにいこーかな』


久々のオフに、ドンへが浮かれている

俺もオフのはずだったんだけど...



《明日、オフだったよな》


はぃ。先輩マネージャーから電話があって


《すまないけど、ドライバーやってくれないか》


番宣のために、ラジオ局をいくつかまわるだけなんだけど。はぁ...午前中で終わるから


《お前も。顔、売っといたほーがいーだろ》


そーいえば。ラジオ局はまだ行ったことがない。半日なら...いーですよ。気軽に答えたけど...



ドンへの部屋に荷物を運んで。じゃぁ。明後日な。え...きょとんとして


『明日、休みなんだし。泊まってきなよ』


何だ?そのカノジョ的発言は...俺は...朝から仕事なんだよ


『何で!』


何でって...俺がオフなんだから、ヒョクもオフでしょ?お前な...


『臨時のマネ、頼まれたんだよ』


ラジオ局まわり


『誰のっ!』


前のめりで。言わなきゃだめか...はぁ...


『シウォンさん...』


そーなんだよ...よりによって...ドンへの目が最大限にひらかれて。顔が真っ赤になる。だめ!だめ、だめ!


『明日は、俺をジムに連れてってくれなきゃだめ!』


何だそれ...


『オフんときくらい、自分で行け』


『手ぇ痛くて、運転できない!』


『運転できねぇくらいなら、ジムなんて行くんじゃねぇ!』


返す言葉がないのか、ぐっと奥歯をかみ締める。何で...


『何でOKしたの!』


『知らなかったからだよ!』


じゃぁ...なみだ目で。わかってたら...


『わかってたら...OKしなかった...?』


ぅ...今度は俺が黙る番だ。なんでそんな顔するんだよ。そんなこだわることか?


わかってたとしても...断る理由にはならない。俺はあくまで。事務所に雇われてる身なんだ。もー...


『帰るぞ...』


『ヒョク!』


『明後日、迎えに来るから』


ちょ...まっ...最後まで聞かずにドアを閉めた



《つづく》



※本日のラインナップ