タンクトップとボクサーパンツ姿のドンへを。壁に寄りかかるよーに座らせて。俺もTシャツ脱いで。シャワーヘッドを手にする


『水、かけるからな』


こくんとうなずく。ちからなく投げだされた腕と足に。すこしずつ水をあてる。慣れてきたらちょっと強めにして。意識がとばないよーに。名前を呼びながら。水をすくって。顔にもかける


『大丈夫か?』


体温が下がりすぎないよーに。触れて確かめる。やっぱりこくんとうなずくけど。うつろだった目が。すこししっかりしてきたみたいだ


そろそろいーかな...呼吸も落ちついてきたし。シャワーをとめて。バスタオルで拭いてやる。水滴をはじいて。きらきらと光を反射する肌がまぶしぃ...ふだんあんまりさらさないから。すげーどきどきする。それに...濡れたタンクトップが、ぺったりはりついて...透けてて...あ、ばか...俺...


うん。ちょっと体格のいーオトコだと思えば...いや、そーじゃない。ドンへはドンへなんだから。ありのままを受けとめるんだ...そー思ったら、すこしこころが落ちついた


タンクトップ、脱がせるか...びしょぬれだし。で、俺のシャツ着せればいーな


『これ脱いで。代わりに俺の着てて』


ん...うしろにまわって。脱ぐの手伝ってやって。背中も拭いて。ドンへが、脱いだタンクトップを胸に抱きこむ。かくすよーに...ドンへ...その仕草が。ちくりとして。しろくなめらかな背中に。ぴったりと肌を合わせた。ひょく...こんなふーに肌を触れあわせるなんて、はじめてだ...前で組んだ腕ごと。ドンへを抱きしめる。愛しさがこみあげる...ドンへの身体から、ふっとちからが抜けた。ヒョク...ドンへが振りかえる。潤んだ目をそっとふせる。自然と。くちびるを合わせた



《つづく》



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