※俳優ドンへとマネージャーヒョクチェのお話しです

 

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『ひょく〜〜〜〜』

 

あーもーしっかり歩けよ!ドンへがイメージモデルをしている、ブランドのパーティーなんてのに呼ばれて。そんなに飲めないのに...スタッフから連絡があって。駆けつけたらでき上がっていた。軽めのカクテルをすすめられて。絵になるだとか言われて。広告使いたいからって写真を撮られて。それでもパーティーの場ではしっかりしてたらしぃ。そーゆーとこプロだよな...やっぱり...

 

ふにゃふにゃしてるドンへを抱えて。何とか家まで連れかえって。今日、他に仕事がなくてよかった...

 

『ほら。靴ぐらい、自分で脱げ!』

 

んー...蹴とばすよーに靴を脱いで。放りだして。片づけるのは後回しだ...どっちにしろ。ちらかってるし

 

ベッドにどさっとドンへを転がす。あー、重かった...ひとの苦労もしらずに、にへらぁとわらっている。憎たらしーけど...憎めねーんだよな、これが...たらしってこーゆーやつのことゆーんだよな、きっと。この衣装、ショップの借りもんだったよな...汚したらめんどーだ。上着を脱がせて。ネクタイを外して。シャツのボタンを外してたら。その手を掴まれた。酔ってるせーか、いつもよりさらにアツイ

 

『ヒョク...泊まってってよ...』

 

さっきまでへらへらしてたのに。月明かりに照らされた、顔が青白い。気持ちわるくなったのかな...

 

『何だよ。吐きそーか?』

 

そーじゃない...ドンへが腕を引っ張るから。ベッドに手をついて。ドンへに覆いかぶさる形になってしまった。あ、わりぃ。起きあがろーとしたのに。逆に抱きついてくる。どーしたよ...すっかり乱れてしまった髪をなでる。酔っぱらって。人恋しくなったか...基本、寂しがりで。甘えたで。かまいすぎだって、よく先輩マネに笑われる。俺的には、しっかり線引きしてるつもりなんだけど...

 

今日は泊まってってもいーかな。部屋も片づけたいし...

 

『ヒョク...』

 

ん?俺を...抱いて...は!?思わず、はりついたドンへを引きはがす。お前...何ゆってんだ...

 

『ヒョクに...抱いてほしいんだ...』

 

ドンへが。目を潤ませて。すがるよーに俺を見つめていた

 

 

《つづく》

 

※本日のラインナップ