※放置したのはわすれていたわけではなくて、名前がうかばなかったからです(笑)


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『希美?』


狼狽していると奥から洙利が出てきて


『ごめんね、たっくん。そのひと、わたしの知り合い。ここのインテリアを担当してくれたの』


あ、そうなんですね。失礼しました。俺にむかってぺこっとあたまをさげる


た、た、た、たっくん?ってか...知り合いってなんだ!


『アルバイトの《もちづき たく》くん』


ちらっとそいつのネームプレートをみると、《天空》とかかれていて。これで《たく》って読ませるのか...キラキラネームってやつだな...


『はじめまして、望月 天空です』


歯茎までだして愛嬌のある笑顔をみせる。どーゆー風の吹き回しだ。いままで洙利の店は女性スタッフししかいなかったのに...


『たっくん、先にあがっていいよ。あとはやっておくから』


すみません。ありがとうございます。俺にまたぺこっとあたまを下げて。着替えでもするのか厨房の奥に消えていった


『何か飲む?』


いや...いぃ。そ?飲んできたの?いや...


そんなやりとりをしてるとさっきのやつが戻ってきた。大きなリュックをせおって。キャップをかぶって


『あ、これもってって』


あまったのだけど。洙利が紙袋をわたす。わぁ、たすかります。それじゃ、お先に失礼します。ん、お疲れ様。そいつはかるい足取りで店を出ていった


『すぐ終わらせるから、ちょっと待っててね』


ん...酒を断ってしまったから手持ちぶさたで。でも洙利を手伝う気にもならなくて。さっきのやつのほがらかな笑顔があたまからはなれなかった



《つづく》


※いろいろかんがえていて、たっくん呼びにハマりました(笑)

※きのーの最終更新です