※えー...わすれてたわけではありませんが、わすれてました...
※ドンへがメイドとしてはたらく《house party》に、ヒョクチェがお客として来店したところです
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ドンへ side
俺の顔をぽかんとながめていて
『あ!ど、どうぞ...』
あたふたと身体をずらして場所をあける
『申し訳ありません、ご主人さま。基本的に席には座らないことになっておりまして...』
あ、そ、そーなんですね...へへっ。すぐに顔があかくなる。額に汗がにじんでて。色が白いからバレバレだ
『本日はこの《house party》にお越しいただきありがとうございます』
スカートの裾をつまんで。ひざをおって。俺があたまをさげるから、おなじよーにぺこっとして
『ご主人さまのおもてなしを担当いたしますトヘと申します』
と、とへ...ちゃん...
『か、かわいー名前ですね...』
顔もかわいーけど...
ぷぷ。聞こえてるのに...
こーゆーとこにくるのはじめてなのかな。なんかかわいーな。ひとりであわあわしてて。小動物みたい
来店者カードの生年月日みたら同い年だったけど...もーちょっと幼くみえる
『まずはご主人さまをなんとお呼びしたらいいか、教えてくださいますか?』
ボ、ボクをですか?はぃ。本名でもニックネームでも。すきなキャラクターの名前でも。なんでもかまいません
来店者カードにかいてもらうのはもちろん本名だけど。ここだけで呼ぶ名前をお客さまに決めてもらうことになっていて。じゃぁ...すこしなやんで
『う...ウニョクで...』
ウニョクさまですね。ではこちらにご記入ください。ちょっとまるっこい字で《銀赫》と
銀...赫...かっこいーですね
手元をのぞきこんでいたから意外と顔がちかくて。そ、そんな...か、かっこいーだなんて...うつむいて口元に手をやって。ふわっとオンナの子のよーにわらった
《つづく》
※ここのヒョクチェはメガネ男子をイメージしてください
※本日のラインナップ