ヒョクチェ side
《寮でハロウィンパーティー》
おくられてきたのはドラキュラのコスをした写真で。はちゃめちゃな仮装をしてるひとたちにかこまれて。ピンク色がぬけて銀っぽくみえる髪の毛も、もともとの色のしろさもあいまって。よくにあってて
やっぱりドンへは何やっても様になるわね。母さんがうれしそーに
『でも…』
この子、帰国したらこっちに順応できるのかしら…
そんなことをつぶやいて
最初にみたときはびっくりした。すけるよーなピンク色の髪に憮然とした表情。メッセージもなく写真だけ
いままでブリーチはおろかカラーだってしたことないはずだ。俺はしょっちゅうしてるけど。ドンへとおなじ髪色がいやで。そんなことしてもなにもかわらないのに。双子なんだから
だんだん肌が荒れてやつれてって。何をきーてもだいじょぶしかゆわなくて
季節が反対の国。なれない食事。英語だけの毎日。俺たちからはなれて。なにもかも自分でやんなきゃなんなくて
俺にはわかった。そのとまどい。そのあせり。そのさみしさ。そのつよがり
きやすめはいらない。ドンへの覚悟がわかってるから
たまにドンへが夢にでてくる。そんな日は朝おきたらメッセージをおくる。なにげなく
俺たちにはわかってる。双子だから
《よくし うりドンへ》
それだけ返信して
ドンへのテレ笑いがみえた気がした
《Happy Halloween》
※本日のラインナップ