私の関心事というのは、年々範囲が広くなっています。
元々は日本統治時代の建物とその後ろにあるストーリーの発掘だったのですが、
気がつくと当時のインフラやらなんやらで、その中の一つが水利組合という、当時農産物の増産のために造られた組織関連。
膨大なので、追いかけるのが大変なのですが、特に米どころの、全北地方などは見どころがたくさんあります。
今回は忠清南道論山にある湖である塔亭湖(タプチョンホ)に行ってきたことを。
貯水施設です。水利組合は1945年以降、農漁村公社となり、施設が管理されています。
こういった人工湖は、ちょっとした観光スポットになっていることが多いです。
吊り橋が有名なのですが、馬九平(マグピョン)水利組合の水源である安川里の池を整備して造られ、忠清南道で2番目に大きい貯水池として生まれ変わったものです。
観光スポットは華麗にスルーして、構造物に萌え、
そしてやってきました。公社の建物の後ろにひっそりと、日本統治時代の痕跡があるではないですか。
養命酒ならぬ養命根と刻まれています。驚いたのは周辺にあるコンクリートでできた水路。豊かな量の水がその水路を滑るように
流れていました。
塔亭橋、えぐれちゃってますね。
華麗にスルーといいつつも、やはり押さえるところはおさえておきましょうか!
階伯(ケベク、百済末期の将軍)の素敵なモニュメントがありました。
夏の空に大変映えます。フォトスポットですね。
いい風景。とはいえ、長居はできない暑さです。日差しを遮ってくれるものが何もない(笑)
論山といえば、韓国陸軍最大の訓練所があるところとして知られていますね。
別名演武台(ヨンムデ)
と歩き進めると見つかるのがこちらの記念扁額です。
元々はどこにあったのでしょうかね。
豊水済民を刻まれています。1933年、忠清南道知事山城木文憲とありますが、創氏改名した名前で
宗文憲という人の筆跡になります。
これはそんなに古くなさそう。農者天下之大本と刻まれています。
あまりにも暑いので、見るもの見たら撤退。
車窓から恩津郷校(ウンジンヒャンギョ)を見学。地方に行くときは郷校もチェックするようにしています。
ここは門のすぐ近くに大きなイチョウの木がありますね。
かっこいいー
14世紀高麗時代に建てられ、その後17世紀中盤に現在の場所に移されたそうです。
久しぶりに参加します。ポチッとよろしくお願いします☺️