2023年6月の訪問した島の記事です。


麗水の沙島(サド)は一度は行っておきたい島と地元の方から聞き、ちょうど1泊2日の島体験プログラムがあったので早速応募して参加することにしました。海が割れるモーゼの現象や、将軍岩、亀岩などの奇岩怪石の数々、透明な海の海水浴場などが見どころののんびりとした島です。麗水旅客船ターミナルから沙島まで船が1日2回運航、所要時間は1時間30分なのですが、数年前に陸と狼島(ナンド)を結ぶ橋ができてアクセスがぐっと便利になりました。

今回は狼島を通るルートで島に向かいました。

 

 

狼島は気軽にトライできるトレッキングコースが人気で、中高年の方々を中心に多くの観光客が訪れていました。

海岸線に沿って続く道路沿いの壁にいろいろなアートをあしらい、通る人々の心をなごませてくれる섬섬여수 낭도 갱번미술길(ソムソムヨスナンドケンボンミスルキル)も見応えがあります。

さて、狼島から沙島・下花島(ファハド)行きの旅客ターミナルに着きました。ここからですと沙島まで船で約10分で行くことができます。

 

 

 

フェリーに乗って出発です。右側の方は今回のツアーを取りまとめている섬띵글로벌 (ソムティングローバル)のスタッフ関係者の方です。日本語も堪能で安心できました。

 

 

フェリーの中はこんな感じです。

10分と短いので、こちらには荷物を置いてデッキで海の景色を楽しみました。

 

 

 

ツアーなので、地元のボランティアの方によるガイドがありました。

岩にはそれぞれ名前がついていて、いろいろな由来があります。そんな説明を聞くと旅がとても充実しますね。

 

 

 

 

船着場に到着してびっくり。ティラノザウルスがこちらを見下ろしているではありませんか!
 実は沙島は6000~7000万年前恐竜が棲んでいました。そのため恐竜の足跡が残っているのを見ることができるのです。

 

 

 

 

恐竜のオブジェのある船着場を過ぎると数件の民泊があり、韓屋カフェなども営業しています。
沙島ならではの石垣なども見所のひとつとなっています。

 

 

 

島のあちこちに玉ねぎ、そしてにんにくがこんなふうに干してありました。

とてもフォトジェニックですね。

 

 

トゥルレキルと呼ばれる小高い丘を通るトレッキングコースをゆっくりと歩きました。木々の間から見える青い海。

そしてぷっかりと浮かぶ島。沙島は7つの島からなっていて、年に二回(四回)沙島は干潮になると1つに繋がる、いわゆる"モーセの奇跡"が起こります。
毎年ヨンドゥンナル(陰暦2月1日)や盂蘭盆会の満潮時期になるとそれぞれと島を行き来することができます。
 

 

 

うるち米を水でふやかして粉状にしたものをシル(甑)の底に敷き、その上に小豆を乗せて蒸し上げる餅をシルトックというのですが、その甑のように右側の島が見えるので甑島というそうです。

 

 

 

 

橋を渡ってその島にやってきました。恐竜の足跡の化石を見ることができるエリアです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぷかりぷかりと浮かぶ島々。

 

 

 

 

海も本当にきれいです。

 

 

 

奇岩の圧倒的な景色が続くところで写真を撮りました。

自然の素晴らしさを体いっぱいに感じました。

 

 

 

 

かわいい恐竜の足跡の化石。

 

 

 

 

帰りは海に入りました。とても久しぶりではじめは足の裏が悲鳴を上げるほど痛かったです。

けれども波に洗われながらゆっくりと進むと、そのうち足の裏が砂に刺激されてぽかぽかしてきて

体が軽くなってきました。
こんなふうに裸足で歩くことをアーシングといって、靴やソックスを脱いで、裸足や素肌で地球の大地と直接つながることを言うそうです。

 

 

 

 

 

夕方6時半に夜ご飯をいただきました。

タンイネという民宿で、島のオモニの作る素朴でやさしい味の島ご飯です。

家の軒先にこのようにたくさんのおかずがスタンバイしていました。

 

 

 

 

 

どれもやさしい味付け。そして誠意のこもったごはんに感動してしまいました。

わかめや貝類はもちろん採りたてのものを使用。キムチは塩辛すぎず、素材の味を生かしたもので

白菜の甘味と発酵の酸味を楽しむことができました。

 

 

 

 

ごはんを食べ終わった後は、少し雨がぱらついていたものの、浜辺にヨガマットを敷いて

軽くヨガを楽しみました。

 

 

 

 

日が暮れて、沙島に夜が訪れました。とても静かで波音だけが聞こえてきました。

天気はあいにくよくなかったのですが、遅くからは大きな星がたくさん見え始めてとてもきれいでした。