ソウルの人気観光地のひとつ、北村(プッチョン)エリアに位置する桂洞(ケドン)。落ち着いた雰囲気の通りがあり、雰囲気のよい韓屋(韓国の伝統家屋)がたくさんあることで知られています。

今回はその桂洞にある“文化商会(ムンファサンフェ)”というアートギャラリー兼文化体験施設で韓紙を使ったステキなイベントがあるというので、友人と行って参りました。そのイベントは韓国工芸デザイン振興院(KCDF)が支援しており、8月から12月まで月2回行われているといいます韓国の伝統文化の粋を多くの人に感じたり伝えてもらいたいと、外国人観光客や留学生、教育関係者、外交官関係者らを招待しているのだそうです。
 

地下鉄3号線安国駅から徒歩約7分。桂洞監理教会のすぐ近くにあるアートギャラリー文化商会。入口に“奉山斎”という扁額が掲げてあります。

 

 

 

 

 

韓屋は口の字になっていて真ん中に小さな庭があります。そのこぢんまりとした佇まいにほっとします。入ってすぐ右側は雑貨を売っているお店になっていて庭をぐるりと囲んだ部屋はとても開放的でどこからも入ることができます。

 

 

 

 

 

どこを見ても趣味のよい素朴な調度品が飾ってあって、センスのよさを感じます。

 

 

 

 

ああ、いちいちセンスがいい。

 

 

 

 

なんでほっこりするのかなあと思ったらまわりにあるものがみんな木でできているんですよ。なるほどなあ。​

 

 

 

 

訪れたときは近代絵画の展示中。どこか温かみのある油絵が飾ってありました。

 

 

 

 

​部屋の一角で集中して作業している方が。この方が今回の韓紙イベントの先生です。この日は無形文化財のイ・メンホ先生が“詩箋紙(シジョンジ)”という詩を書くために使われる便せんの作り方を教えてくださいました。先生の静かな佇まいが韓屋の雰囲気にぴったり。

 



 

 

 

こちらは“文化商会”の方で、韓紙を使ったカードの作り方を教えてくれました(その2で紹介します)


 

 

 

 

韓紙体験はこちらの詩箋紙作りとカード作り、途中に軽食タイム、続いて韓紙について簡単なレクチャーという流れで行われました。

 

詩箋紙は朝鮮王朝中期に詩や恋文を書くときに盛んに用いられた紙のことで、その地方にある名木(梨、柿など)を使って家の宝として扱われたともいいます。

 

 

 

 

道具一式

 

 

 

 

 

馬の毛のブラシでちょんちょんと三ヶ所に墨汁を落とし、その後円を描くようにして墨汁を木の板に塗りこみます。

 

 

 

均一に墨汁を塗ることができました。これ後でやってみたのですが、やはり足りないかなと思って最初にべたっとつけてしまいましたよ。ブラシを使ってていねいに均一に、木の板に行き渡るよう先生がサポートしてくれました。​
 

 

 

マグリと呼ばれる木板の両側に韓紙を合わせて位置を決めます。

 

 

 

こちらはなんでしょう、版画をするときのバレンです。伝統的なバレンは、女性の長い髪の毛を蜜蝋で固めたものなんですって。けっこう重かったです。一直線ではなく、こちらもまわすようなイメージで全体を優しくこすっていきます。

 

 

 

 

ぺらっとはがしてできあがり。先生が朱色の墨汁に少し青を入れて朱色をトーンダウンさせたとのこと。いい色合いです。気持ちを静めて静かなところでゆっくり摺ると本当はいいのですが、この体験の参加者は十数名。さっとやって、はい次とちょっとあわただしかったですが、とても豊かな時間を過しました。この詩箋紙で誰かにお手紙を書きたいものですが、なかなかそんな機会がありませんねえ。

 

 

 

 

簡単そうに見えるけれど、やはり位置の確認が難しい。ちょっと曲がってしまったものの味があるからいいんですよと先生。

 

 


 

 

 

​その2に続きます。