米国はどのように米国民の収入を増やすことができますか―貧しい人に愛を示すことによって
①オバマ政権下でもたらされた課題
オバマ政権は、オバマケアで貧しい人々の救済を試みましたが、米国内で貧富の差が広がるという状況が進展しました。お金持ちの人たちはますます収入が増えましたが、貧しい人々はますます貧しくなっていきました。そして、米国のGDP自体は増加したのですが、中間層の収入はあまり、増えませんでした。
②オバマケアをどのようにしたらいいでしょうか
さらに、確かにオバマケアは現状の取決めだと米国政府の負債を増やす一方なので、現在の取決めのままでの存続は難しいと考えられます。しかしながら、日本でも国民年金や国民皆保険は日本政府の負担を増やすばかりですが、それが難しいと言っても、日本政府はその取り決めをすべて廃棄することはおそらくしないでしょう。
そんなにすると、現在の与党は国民の支持を失ってしまうでしょう。さらに、国民年金や国民皆保険は、日本人の長寿を支えている取決めです。それで、日本政府はその給付の条件を変えて存続させるようにすると考えられます。
それで、トランプ大統領が異なる見方を持つ人々の支持をすべて失うことを望まないならば、米国政府の負担を少なくするようにオバマケアの給付の条件を変更して、トランプケアにして存続させたらいいのではないかと思います。
聖書の中には、「王が立場の低い者たちを真実をもって裁いているところでは,その王座はいつまでも堅く立てられる。」(箴言29:14)「愛ある親切と真実―これが王を安全に守る。愛ある親切によって王は自分の王座を支えた。」(箴言20:28)
A neighborhood of poor white southerners, Chicago, 1974
聖書は貧しい人々に愛ある親切を示すと支配者は長く存続することになると述べています
ですから、聖書は、王、つまり政治支配者が立場の低い者たちを愛ある親切をもって扱うかどうかで、その王権つまり支配権の存続の長さが影響を受けることが述べています。
オバマケアは、立場の低い貧しい国民を助ける制度ですから、政府の負債が増えないように条件を変えて、存続を図れば、立場の低い国民に愛ある親切を示すことになり、それはトランプ大統領の支持率にも良い影響を及ぼすのではないかと思います。
なぜなら、貧富の差によって国民の生活レベルが違い過ぎるならば、国民の不満が大きくなり、国民が分断されることになります。イエスはご自分の弟子たちに貧しい人々がいつもいると言われました。それで、国家によっては、貧困層がその国家の多数派を構成することも起こり得ます。
それで、トランブ大統領が多数派の国民に愛や親切を示す政策を実行するようになるならば、今米国ではますます貧困層が多数派になっていますから、米国の貧しい人々の支持を多く失うことはないのではないかと思います。