続 婚前交渉をどう見るべきだろうか | ヨハネのブログ

ヨハネのブログ

I am Japanese female Christian Masako
Katahira, age 66.

I stay at Kagoshima,Japan after 2-year-stay of Yerevan, Armenia from September 2022.
I love Jehovah God and the Bible.
I explaine Bible
prophecies in my
Yohane no blog.

続 婚前交渉をどう見るべきだろうか

以下の記事は、エホバの証人1989年発行の「若い人が尋ねる質問 実際に役立つ答え」の23章「婚前交渉をどう見るべきだろうか」の後半部分からの抜粋です。

その次の朝

いったん不正な関係を結んでしまうと,二人はお互いに相手を違った目で見るようになるものです。少年のほうは,少女に対する感情が以前ほど熱烈でないのを感じるかもしれず,彼女がそれほど魅力的に見えなくなるかもしれません。他方,少女はもてあそばれたと思うかもしれません。

若者であったアムノンに関する聖書中の記述と,彼が処女のタマルを好きになって恋煩いをしたことを思い起こしてください。それなのに性交を行なった後,「アムノンは非常に大きな憎しみにかられて彼女を憎みはじめた」のです。―サムエル第二 13:15。

マリアという少女も同様の経験をしました。性関係を持った後,彼女は自分の気持ちをこう語りました。「私は(自分の弱さゆえに)自分を憎み,またボーイフレンドを憎みました。二人の関係をいっそう親密なものにすると思った性関係で,私たちの関係は終わりを告げたのです。彼とは二度と会いたくないと思いました」。そうです,婚前交渉を行なうカップルは,決して引き返すことのできない一線を踏み越えるのです。


家族生活の分野の研究で定評のあるポール・H・ランディスは,「[婚前交渉は]一時的には関係を強めるものかもしれないが,長期的に見たその影響はかなり異なったものになる」と述べています。


事実,性関係を持つカップルは,それを控えるカップルよりも別れることが多いようです。理由は何でしょうか。不義の性は,嫉妬心と不信感を生むのです。ある若者はその点を認めてこう言っています。「性交を行なうとそのあとで,『彼女は僕と寝たのだから,ほかの人とも寝たことがあるかもしれない』と考える人たちがいる。実は僕も同じことを考えた。……僕は極端な嫉妬と猜疑心に駆られ,相手を信じられなくなった」。

これは純粋の愛とは何とほど遠いのでしょう。純粋の愛は,「ねたまず……みだりな振る舞いをせず,自分の利を求め」ません。(コリント第一 13:4,5)永続する関係を築く愛は,盲目的な恋愛から生まれるものではありません。


純潔がもたらす益―平和と自尊心


しかし純潔を保つ若者は,悲惨な結果を避けることができるというだけにとどまりません。聖書は,一人の若い乙女がボーイフレンドを熱烈に愛していたにもかかわらず純潔を保ったことについて述べています。そのため,彼女は誇りをもって,「わたしは城壁です。わたしの乳房は塔のようです」と言うことができました。

彼女は,不道徳な圧力がかかると容易に“開いてしまう”,いわば“自在戸”ではありませんでした。彼女は道徳的に言って,近づき難い塔のある要塞の,よじ登ることが不可能な城壁のように立っていて,「浄い者」と呼ばれるに値しました。

その乙女は自分の夫となる人について,「わたしはあの方の目に,平和を見いだしている者のようになりました」と述べることができました。彼女自身の思いの平和は二人の間に満足感を生み出すことに役立ちました。―ソロモンの歌 6:9,10; 8:9,10。

先に述べた純潔を重んじる女性エスターも,同様の内面の平和と自尊心を持っていました。彼女はこう述べています。「私は自分自身に満足していました。職場の同僚に嘲笑されても,自分が処女であることを希少価値のあるダイヤモンドのようにみなしていました」。それに,エスターのような純潔な若者は良心の責めを感じることがありません。

クリスチャンである19歳のステファンは,「エホバ神に対して正しい良心を持っていることほど気持ちの良いことはありません」と言いました。

『しかし性関係を持たずに,どうしてお互いをよく知ることができるだろうか』と考える若者もいます。


永続する親密さを培う


性だけによって永久的な関係を築き上げることはできません。接吻のような愛情表現によってもそれは築けません。アンという若い女性は,「あまりにも早くから肉体的に親密になりすぎることがあるのを私は経験から学びました」と忠告しています。



二人が互いに愛情の表現に時間を費やすなら,有意義な対話はなくなってしまいます。そのようにすれば重大な食い違いをうまく取り繕えるかもしれませんが,それは結婚してから表面化する恐れがあります。


アンは後日別の男性―最終的に結婚した相手―と交際するようになった時,身体的にあまり親密にならないように注意しました。「私たちはいろいろな問題を解決することや,人生の目標について話し合うことに時間を用いました。ですから,自分がこれからどんなタイプのと結婚しようとしているのかよく分かりました。結婚後は思いがけない喜びばかりでした」。


そのような自制を示すことはアンとボーイフレンドにとって難しかったでしょうか。アンは「難しかった」と告白しています。「私は生まれつき愛情の深いほうでした。でも私たちはいろいろな危険について話し合い,助け合いました。エホバに喜んでいただくことを二人とも心から願っていましたし,これから始まる結婚生活を台なしにしたくないと考えていました」。

しかし,新しく夫や妻になる人が前もって性的な経験を積んでおくと助かるのではありませんか。いいえ,その反対です。そのような経験は多くの場合,結婚の親密さを損ないます。婚前交渉では,自己満足や性の物理的な面が強調されます。奔放な情欲は,相互の敬意を損ないます。いったんそのような利己的なパターンが出来上がると,それを打ち破ることは難しく,やがては二人の関係も破壊される恐れがあります。

しかし結婚生活において健全で親密な関係を保つには,抑制と自制が求められます。得るよりも与えること,『相手が性的に当然受けるべきものを与える』ことに焦点が置かれなければなりません。(コリント第一 7:3,4)純潔を保つことは,そのような自制を培う助けになります。そのようにすれば,自分自身の願望よりも他の人の福祉に無私の関心を払うことを学びます。


さらに,結婚生活から得られる満足は,身体的な要素だけにかかっているのではないことも覚えておきましょう。社会学者のシーモア・フィッシャーによると,女性の性的な反応は,妻が抱く「親密で親しい感情や,頼りになるという気持ち」,さらには「妻との一体感を示す[夫の]能力や,……妻が夫に寄せる信頼の程度」によっても左右されます。

興味深いことに,177人の既婚の女性を対象にした調査で,婚前交渉を行なっていた人々の4分の3が,結婚後最初の2週間は性の面で難しい問題があったと答えています。それに加えて,性の面で難しい問題が長期間続いたと答えた人々は皆,「婚前交渉の前歴を持って」いました。


さらに,婚前交渉を行なう人々が結婚後姦淫を犯す可能性は,婚前交渉をしない人の2倍であることがその調査で分かりました。『淫行は良い動機を奪い去る』という聖書の言葉は何と真実なのでしょう。―ホセア 4:11。


ですから,『人は自分のまいたものを刈り取る』のです。(ガラテア 6:7,8)欲情をまいたなら,疑いと不安をたくさん刈り取ります。しかし自制をまけば,忠実さと安心感を刈り取ります。


先に述べたエスターは,これまで幸福な結婚生活を何年も送ってきました。彼女の夫は,「妻のいる我が家へ帰って来る喜び,自分たちがお互いに二人だけのものであることを知っている喜びは口には表わせません。この確信は何物にも代え難いものです」と語りました。


結婚するまで待つ人々も,神に喜ばれていることを知って思いの平安を享受します。(省略)