54回目の誕生日に起きた奇跡① | 大腸ガンで逝ってしまった双子の妹の451日の闘病記録

大腸ガンで逝ってしまった双子の妹の451日の闘病記録

2022年8月に54歳の若さで大腸(横行結腸)ガンにより逝ってしまった双子(二卵性双生児)の妹の闘病生活を兄目線で想い出しながら記録として残します。

2022年7月に入ってからの様子を記します。

 

妹は6月15日にG研有明病院の緩和ケア病棟に入院後、しばらくは看護師さんの介助があればベッドから病室内のトイレまでの往復20歩くらいを歩けていた。

 

それ以外、病棟の入り口付近にある屋外ベランダへは車イスを利用して行き、外の空気を吸ったりして気分転換をしていた。

 

しかし7月に入ったとたん、膝に力が入らなくなり数歩の距離を歩くことはもちろん、介助を受けても車イスに移動することさえも出来なくなってしまい『尿道カテーテル&オムツ生活』となってしまった。

 

これは寝たきり生活による下半身の筋力低下もあるが、お腹の中にたまる事が出来なくなった腹水が下半身の方に行き、特に両足が以前にも増して浮腫んでしまってせいもある。

 

この状態だと靴はおろか、サンダルやスリッパさえも履けないよね。。😭😭😭

 

そしてついに7月4日(月)にI先生より「そろそろ1か月が近づいてきたので、転院の検討を始めましょうか?」と恐れていた通知を受けた。

 

妹は先生に「ここで最期を迎える覚悟で来ている」と意思表明をしていたので、先生からは「いまの小康状態の内に転院してリセットした方が良い」との変なアドバイス?を受け早めに検討を開始することにした。

 

そして院内の地域連携の担当者と調整し候補を絞って、都内の緩和ケア対応のクリニックに7月14日(木)についに転院することになった。

 

最低2週間前後を転院先で過ごす必要があるらしかったが、妹としては見知らぬ所への移動は不安がいっぱいで、またココに帰ってこれるか自信が無いと精神的に不安定になりつつあった。

 

それもそのはず、いくら小康状態を保っているとは言え、前回6月20日の時点でI先生より「残された時間は、あと1か月が目安」と言われており、7月4日でその半分が経過し理論上ではタイムリミットは7月19日となり転院先でタイムアウトになる訳なので、当人からすれば不安になるのも当然である。

 

そこで転院するにあたり最新の状態を知っておきたいとI先生にお願いをして7月12日(火)に採血を行うことになった。

 

折しもこの7月12日(火)という日は私たち二人の54回目の誕生日であり、妹が心待ちにしていた日でもあった。

 

54回目の誕生日に起きた奇跡②に続く