人生最後の旅行となる宮古島へ | 大腸ガンで逝ってしまった双子の妹の451日の闘病記録

大腸ガンで逝ってしまった双子の妹の451日の闘病記録

2022年8月に54歳の若さで大腸(横行結腸)ガンにより逝ってしまった双子(二卵性双生児)の妹の闘病生活を兄目線で想い出しながら記録として残します。

2022年3月8日(火)~20日(日) 【宮古島東急ホテル&リゾーツ】

 

結果的にこれが妹の人生最後の旅行となった訳だが、12泊13日の宮古島へと私の妻と二人で旅行に行った。(私は仕事があったため、最後の3日間だけ合流した。)

 

前回2月に3泊で宮古島に行った際は、あまり天気に恵まれず雨模様だったため肌寒く、また妹のお腹の中には腹水が溜まりつつある状況で抗ガン剤の副作用もあり、あまり楽しめなかったようだ。

 

そこで6.3リットルの腹水を抜き体調が一番良いと思われるこの時期に再度リベンジしたいという妹の意向を受け、気温の温かくなってきた宮古島での長期滞在となった。

 

今回の旅行は妹の「出来るだけ長く行きたい」と希望を受け実現した訳だが、妹の中では「恐らく今回が最後の旅行になる」という強い危機感があったのだろう。

 

妹は決して口に出しては言わなかったが腹水の溜まってきた身体のことは自分が一番よく分かっているはずだし、それは私が見ていても自ずとわかっていたことだからお互いにあえて言わなくても「これが最後の旅行になりそうだ」という想いは同じく感じていた。

 

【滞在中に困ったこと】

・抗ガン剤の副作用で味覚障害があったため、宮古そばのような薄味の食べ物は「味が感じられない」らしく、味の濃い食べ物を好んで食べていた。

 

・長期滞在中に腹水の増加により、持って行ったパンツなどのウェストが入らなくなり、途中でサイズの大きな洋服を買わざるを得ない羽目になった。

 

・薬疹の影響で顔中にブツブツが出たり、色素沈着により顔の皮膚が黒ずんで来たりした。(女性としては一番嫌な副作用ですよね。)

 

宿泊先は、前回2月に泊まった『宮古島東急ホテル&リゾーツ』にお世話になったが、前回仲良くなったホテル担当者に妹の病状などを事前に伝えておいたので、スタッフの皆さんがとても優しく接してくれたとのことで感謝しかない。

(この場を借りて一緒に行ってくれた妻とホテルスタッフの方々に心より感謝いたします。)

 

滞在中は本当に天気に恵まれていたようで「海に沈む美しいサンセットを何度も見れた!」と妹は心から喜んでおり、人生最後の良い思い出になったと思う。

 

 

 

 

 

 

人生最後の旅行

とっても

楽しかったね~!!

 

 

天に召されるまで残り152日