根本 沙璃(さり)です。

 

仏閣を参拝すると、心穏やかになりますね。

 

 



仏閣と言えば、仁王様や毘沙門天様に
踏みつけにされている

 

鬼のような存在を見たことが

ある方も多いと思います。


あれは、「邪鬼」。

邪の鬼なのです。

祟りや、悪さをする

存在の総称です。


邪鬼で有名なのは

あまのじゃく(天邪鬼)。

この邪鬼が、仁王様に踏みつけられている。


邪鬼は、おならをして

仁王様は言いました。


「くせもの(臭せぇ)~~~~~!」

これに邪鬼は答えます。

「臭う(仁王)か~~~~!!」


という言葉遊びがありますね(笑)

さてこの邪鬼、よく見ると

けっこうかわいいのです。


ぽにょぽにょした体型で
肘をあごに乗せていて

 

ちょっといじけちゃってる子

という印象です。

目は遠くを見ていて、そこに
心あらず、という感じなんですが

そこに、人の心の神髄を

見せてもらったような気がします。


誰だって、元気なとき、満たされている
時は、人にも物にも優しくできるし

穏やかな心持ちで余裕がありますよね。

笑顔もほころぶし、感謝も湧く。


だけど、ガマンすることが重なったり
不本意なことをしていたり

したくないことをしていたり
罪悪感に支配されていたり
重い思いを抱えていると


ちょっと、優しくできない
もう、いいもん。

人生に疲れた・・・。

って、なってしまうものだと思います。

そして、そんな自分がいやになったりして。




だけど、ひとたび心晴れる
癒やされる、包まれる、理解される

という経験をしますと

まるで、あの空しさややるせなさが
ウソだったかのように元気になれます。



そして、本来の「無邪気さ」が
顔を出しますよね。


そうなんです、私たちが

 

自由に


楽しく

 

満たされて

 

自分らしさを

 

のびのびと出している時って


無邪氣 

 

なんです。


だから、無邪気と邪鬼って
表裏一体なのだと思いました。

邪気が無い状態、それが無邪気。


そう思うと、邪鬼は悪いものではなく
傷ついた自分の権化(ごんげ)

なのだと思うのでした。

そんなこんなで、「邪氣を取る」
というのは

 

無邪氣な自分に戻る、リセットする

ということなんだと考えています。


レッツ、リセット★